トイレ詰まりが起こる原因!修理前に確認しとくべきポイントを紹介

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トイレ詰まりが起こる原因!修理前に確認しとくべきポイントを紹介

トイレ詰まりが起こる原因!修理前に確認しとくべきポイントを紹介

トイレ詰まりを解消する道具として有名なのはスッポンとも呼ばれるラバーカップですね。しかし、ラバーカップで全てのトイレ詰まりを解消できるわけではありません。一口にトイレ詰まりといっても詰まる経緯から症状、改善方法まで様々なケースがあります。中にはラバーカップを使用することによって、詰まりをより悪化させてしまうケースもあるのはご存知でしょうか?

今回は、「なぜトイレは詰まるのか?」「トイレの詰まりには予兆がある?ない?」「トイレ詰まりが起きた時に絶対にやってはいけないこと」「トイレが詰まった時にプロは何を確認するのか?」「トイレ詰まりの修理作業、及び使われる工具の特徴」をご紹介して行きます。

トイレはなぜ詰まるのか?

そもそも、なんでトイレは詰まってしまうんですか?
子レンジャー
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親レンジャー
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トイレが詰まってしまうポイントの一つに「トイレ詰まりへの意識」があります。詰まってしまった方の多くが「トイレが詰まるなんて夢にも思っていなかった」と仰います。トイレが詰まるのは偶然でもたまたまでもなく、明確な原因があります。では、トイレはなぜ詰まるのかを見て行きましょう。

汚水の経路を知ることが大切

トイレで流した汚水はどのような経路を通って流れて行くのかを知ることはとても大切なことです。それではトイレの汚水が流れて行く経路を見て行きましょう。

経路は以下の通りです。

トイレ → 下水管 → 汚水マス → 下水管 → 最終マス → 公共下水管 → 汚水処理場

この流れで汚水は運ばれて最終的に処理されます。中でも知っておきたいのは「トイレから最終マスまで」です。ここまでが建物の敷地内になります。下水管がどこを何メートル通っている、ということまで知る必要はありませんが、トイレから最終マスまでの流れは知っておきましょう。最終マスは家の敷地の淵付近にあります。

トイレで流した汚水が数メートル、十数メートル、二十数メートル先の最終マスまで流れて行くということを知っているだけで、トイレの先はどう流れて行くのかを全く知らない人とはトイレの使い方に大きな違いが現れると思います。

トイレの先の経路を知らない人は便器の見える部分から汚水が無くなれば良い、汚水が無くなればすべて流れたと思っている節があり、流す物の量を気にせず流してしまいがちです。

「使い方次第でトイレは詰まる」の意識が大事

先述した内容と似ていますが、トイレが詰まることを全く想像していない人は流す物の量を結構無茶しがちです。結果的に、トイレ詰まりの機会が増えます。使い方次第でトイレは詰まると思っている方は意識的にも無意識的にも変な流し方はしないものです。

トイレはゴミ箱でもなければブラックホールでもありません。

便器から無くなれば全てOKという訳ではないのです。「使い方次第でトイレは詰まる」という意識を持つことでトイレ詰まりのリスクを遠ざけてくれます。

稀に残飯などを流す方も居たりして、それが原因で詰まりトイレを外してみるとトイレから残飯が出てきたなんてケースもあったりします。

トイレにはトイレットペーパーと排泄物以外は流さないようにしましょう。

水量と質量のバランスが崩れると詰まる

水量と質量のバランスが崩れると詰まる

トイレは水で排泄物とトイレットペーパーを流します。この流すものと流されるもののバランスが崩れるとトイレは詰まります。それでは水量(タンクから流れる水の量)と質量(排泄物、トイレットペーパーの量)がどういうバランスの時に詰まりにくく、どういうバランスの時に詰まりやすいかを見て行きましょう。

水量質量トイレの流れ方
 多い少ないとても詰まりにくい
 少ない少ない詰まりにくい
 多い多い詰まりやすい
 少ない多いとても詰まりやすい

トイレを流す時に考えられるのはこの4パターンです。それでは一つずつ見て行きましょう。

水量多い × 質量少ない = とても詰まりにくい

このバランスで詰まることはまずありません。

例えると、防露式タンク(大きめのタンク)のトイレでトイレレットペーパーを3引き分(ペーパーホルダーから引き出す回数)流す感じです。

防露式タンクは昔の主流のタンクで、タンクの内側に防露という結露を防ぐ素材が貼り付けられています。タンクの容量が大きいのも特徴の一つです。容量が大きい=水量が多いという訳です。トイレットペーパー3引きというのは最低限の使用量と言えるでしょう。この様にが多く、物が少ないこのバランスだったら便器内で詰まることは少ないでしょう。

水量少ない × 質量少ない = 詰まりにくい

このバランスも基本的に詰まることはありません。

例えると、近年主流の節水型タンクでトイレレットペーパーを3引き分、流す感じです。節水型はタンクの容量が小さいので今までのトイレと比べて水量は少ないですが、普通の使い方をしていればまず詰まることはありません。質量が少なければ尚のことです。

水量多い × 質量多い = 詰まりやすい

このバランスは詰まりやすいです。

②の正反対ですが、水量が少ないというデメリットよりも質量が多いというデメリットの方が詰まりやすいということです。ではそれは何故か?それは便器内の汚水の通り道が狭いからです。狭いと言っても普通に使用する分には問題ありません。ただし、下水管の中で一番狭い場所になります。この狭い部分に質量の多い物が流れてくると途中で止まり、詰まりとなってしまうのです。

例えると、防露式タンクのトイレでトイレレットペーパーを15引き分、流す感じです。

これはどんなに水量が多くても水勢が強くても、質量が多いと詰まりやすいです。

水量少ない × 質量多い = とても詰まりやすい

このバランスが一番詰まりやすい組み合わせとなります。

世間で起きているトイレ詰まりの大半がこのバランスといっても過言ではありません。トイレのタンクは基本的に大と小の水量があります。もちろん小で流す方が水量は少ないので詰まりやすくなります。

例えると、節水型タンクでトイレレットペーパー15引き分を小で流すという感じです。小で流すと特に詰まりやすいですが大で流しても節水型の名の通り、水量は少ない部類に入ります。

他には防露式タンクでも節水の為、タンク内に瓶やペットボトルを入れて水量を減らしていると水量が少ない部類に入ります。

水量は少なければ少ない程、質量は多くなれば多くなる程、詰まるリスクは高くなります。

節水型トイレは詰まりやすいと言われていますが、こう見ると水量よりも質量の多い少ないの方が詰まりやすさ、詰まりにくさに直結していますね。これは何を意味しているのかというと節水型のトイレだから詰まるのではなく、「どんなトイレでも詰まるか詰まらないかは使い方次第」ということです。流す質量に気を配ることでトイレ詰まりのリスクは軽減します。

また、質量の多い少ないはあくまでも「排泄物、トイレットペーパー」に限ります。それ以外の物はいくら小さな物であってもこの限りではありませんので、間違えないようにしましょう。

トイレ詰まりには予兆がある?ない?

トイレが詰まる時には予兆のようなシグナルはありますか?
子レンジャー
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親レンジャー
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トイレの詰まりは予兆があるケースと予兆の無いケースがあります。予兆がある場合はその段階で手を打てると詰まりにならなくなります。では予兆のあるケースと予兆の無いケースではどのような違いがあるのかを見て行きましょう。

詰まりの予兆あり

代表的なトイレ詰まりの予兆は以下の4つです。

  • 流した時にトイレットペーパーが少し戻ってくる
  • 流れるけど流れ方が遅い
  • 流した後にゴボッ、ゴボッという異音がする
  • 便器の封水の水位が普段より低くなる

これらの症状は詰まりの予備軍なので、この症状が起きた時は近い内に詰まる可能性が高いでしょう。そして、このような予兆があって詰まった場合は自覚症状が無く、何で詰まったのか原因が分からないというケースが多いです。

なぜこのような予兆が起きるかというと便器内、もしくは下水管内に詰まりの元となる何かがある為に起こります。

予兆があった場合の対策として有効なのは以下の方法です。

1.60℃のお湯をバケツ1杯分、ゆっくり便器に流す
管内に残っている便やペーパーをお湯でほぐします。
2.バケツ3杯分の水を一気に便器に流す  
1で柔らかくなった詰まりの元を水勢で押し流します。

この対策をしても状況が変わらない場合は、業者に依頼して見てもらいましょう。

詰まりの予兆無し

トイレの詰まりは予兆が無く、突発的に発生することもあります。その場合は以下の原因が考えられます。

・固形物を落とした
・排泄物or トイレットペーパーの量が多かった
・排泄物、トイレットペーパー以外の物を流した

予兆の無い詰まりの場合、詰まりの原因についてはほとんど自覚症状があります、〇〇を流してしまった、〇〇を落としてしまったといように。固形物、排泄物やトイレットペーパー以外の物を流してしまった場合は便器タンクの脱着作業になることが多いので、水道業者に依頼しましょう。

トイレ詰まりが起きた時にやってはいけないこと

トイレ詰まりだけでなく水のトラブルが起きた時は、更なる被害を防ぐ為の第一対応がとても重要です。そして、この第一対応は業者ではなく自分自身が行う内容となります。

それでは、トイレの詰まりが起きた時にやってはいけないこと、やっても意味の無いことをご紹介します。

1.溜まっていた水が少しずつ減って来てたので、流れると思いレバーで水を流した
便器の中に溜まっていた水が少しずつ減って来て便器から無くなっても詰まりは一切解消されていません。勢い良く流れたのであれば別ですが、少しずつ減って行ったという状態では何も変わっていないと思ってください。そして、詰まっているところに水を流せば、水位によっては便器から溢れます。床への水漏れは、下の階へ漏水したり、床を傷めたり、クッションフロアがカビたりと様々な被害が生じます。
2.詰まっているトイレで用を足す
DIYで直すにしろ業者に依頼するにしろ、詰まっているトイレを使用する行為は状況を悪化させたり溢れたりする可能性があります業者に依頼する場合は余計な費用がかかることもあります。緊急事態の時は仕方ありませんが、コンビニのトイレに行くのが面倒くさい程度の気持ちで詰まっているトイレは使わないようにしましょう。
3.便器に溜まった水の中に市販のトイレ洗浄剤を入れた
便器に溜まった水の中に市販のトイレ洗浄剤を入れても全く意味がありません。不特定多数の人が使える市販のトイレ洗浄剤は、人体への影響を考えてそこまで強い薬品ではありません。その洗浄剤を便器に溜まった水の中に投入しても薄れてしまい、全く意味がありません。市販のトイレ洗浄剤は、汚れ落としには効果的ですが詰まり除去には効果がありません。単なる無駄遣いになってしまいますのでやらないようにしましょう。

冷静な状態では、こんなことはしない!と思うかもしれませんが、実際にトイレ詰まりの当事者になってみると冷静ではなくなり、してしまうかもしれない内容なのです。そこで、「これはしてはいけないこと」というの明確にしておくと冷静でなくてもその行動はしなくなります。冷静でない状態の時に「していいのか」「してはいけないのか」の判断をすると間違えてしまうこともあるので気を付けましょう。

トイレ詰まりが起きた時にプロが確認すること

トイレの詰まりが起きた時に、被害を広げない為、効率良く改善をする為に確認すべきことがあります。そこで、プロは何を確認するのかをご紹介します。

トイレ詰まりでプロが確認する内容
・便器内の水の溜まり方をチェック
・便器周りの水漏れチェック
・汚水マスのチェック
・自動洗浄機能の有無のチェック
・他の水回りの詰まりをチェック
・居住者へのヒアリング

意外とたくさんありますね。では、それぞれの内容を詳しくご紹介します。

便器内の水の溜まり方をチェック

トイレの詰まりはいろいろな原因があり、それぞれ原因によって詰まり方に特徴があります。

例えば、水は流れるけどトイレットペーパーは残ってしまう詰まり方、便器に水が溜まって全く引かない詰まり方、一瞬溜まるけどすぐに水は流れて行く詰まり方、便器に溜まっている水が透明、便器に溜まっている水が茶色、流すとすぐに便器に溜まる、流すとしばらくしてから便器に溜まる等々。

プロはこの水の溜まり方を見て原因を絞って行きます。

便器周りの水漏れチェック

便器周りの水漏れチェック

トイレの詰まりによって水漏れが起きていないかをチェックします。特にチェックするのは便器と床の設置面から水漏れしていないかどうかです。ここで水漏れしていた場合は、どのようなトイレ改善作業をしたとしても一度便器を取り外す必要があります(但し、大体この場合は便器を取り外しての作業になります)

便器から水が溢れない限り、詰まりによる便器周りの水漏れはあまり起きるケースではありませんが、ラバーカップを押して使った時に便器と床の設置面から水漏れすることがあります。

汚水マスのチェック

マンションや団地の上階でない限り、汚水マスで詰まっていないかどうかは必ず確認します。何故かと言うと、汚水マスで詰まっていた場合はいくら便器側でどんな作業を行っても全く改善しないからです。汚水マスは基本的に住宅に設置されている排水設備ですが、土や砂利の中に埋まっていることもあります。詰まりが起こった際は汚水マスの確認が第一優先になる位、マスの確認が重要になります。

汚水桝

お住まいに桝があるかを知らない場合は、事前に位置をチェックしておくと良いでしょう。

自動洗浄機能の有無のチェック

トイレの中には自動洗浄機能の付いたタイプがあります。センサーで感知し、自動でトイレの水が流れるという便利な機能のトイレですが、詰まっている所に自動洗浄機能が作動して水が流れたらすぐに溢れてしまいます。

なので、自動洗浄機能が付いているかどうかをチェックします。自動洗浄機能が付いている場合は自動洗浄をOFFにするか電源をOFFにします。

他の水回りの詰まりをチェック

他の水回りとは、キッチン、洗面所、洗濯場、お風呂になりますが、それぞれの場所に詰まりが無いかどうかもチェックします。例えば、浴室でも詰まりがあった場合はトイレと浴室の下水管が合流した先で詰まっている可能性が高くなります。そうなるといくらトイレ側で作業をしても全く効果がありません。これも作業をする前に確認するポイントです。

浴室排水詰まり

但し、トイレの詰まり方から見て、明らかに便器の中で詰まっていると判断できたり、マスで詰まっていたりした場合は他の水回りの詰まりチェックは行わないことが多いです。

居住者へのヒアリング

居住者にはいくつかヒアリングをします。

例えば、

  • 詰まってしまった原因に心当たりはあるかどうか
  • どのぐらいの質量を流したか
  • 過去に詰まってことがあるかどうか
  • このトイレは何年位使用しているか

などです。

このようなチェックとヒアリングを行い、総合的に判断してトイレ詰まりの原因を特定して行きます。

トイレ詰まり修理の作業内容(工具)毎の特徴

トイレ詰まり修理の作業内容(工具)毎に「詰まりの症状」「作業時間の目安」「費用の目安」を見て行きましょう。まずは下の一覧表をご覧ください。

カテゴリー詰まり修理作業詰まり症状作業時間目安費用目安
DIYラバーカップ便器内の便、紙つまり20分※1,000円前後
真空式パイプクリーナー便器内の便、紙つまり20分※1,500円~2,500円位
ワイヤー式パイプクリーナー便器内の便、紙つまり、一部固形物30分※2,000円~3,000円位
水道業者薬剤便器内の便、紙つまり10分5,000円前後
ローポンプ便器内の便、紙つまり20分8,000円~10,000円
トーラー下水管、汚水桝つまり50分15,000円~25,000円位
高圧洗浄下水管、汚水桝つまり50分15,000円~30,000円位
便器脱着便器内の固形物つまり、一部便、紙50分20,000円~30,000円位

※の費用は工具の購入金額の目安です。また業者の行なうトーラーや高圧洗浄作業は基本的に便器を脱着してから行ないます。

DIYでのトイレ詰まり修理作業

トイレ詰まりの修理をDIYで行う場合、主にラバーカップ真空式パイプクリーナーワイヤー式パイプクリーナーなどが使われます。いろいろありますが、基本的に改善出来るのは便、紙詰まりに限ります。ただ、ワイヤー式パイプクリーナーの場合は便、紙以外にも、以下の物を除去できるかもしれません。

・尿漏れパッド
・ナプキン
・布製の物(下着、ハンカチ等)

ワイヤー式パイプクリーナーは便器にワイヤーを入れ、回転させて使用します。上記の物であればワイヤーの先端に絡み付いて取り除けることもあります

ラバーカップ、真空式パイプクリーナーで改善出来るのは便、紙のみなので、その他の物(固形物)が詰まりの原因と判明している場合は使用しないでください、詰まりが悪化するリスクしかありません

DIYで作業する場合、何が何でも絶対にDIYで直すというよりも、直ったらラッキー、直らなかったら水道業者に連絡すれば良いという心持ちでいた方が良いと思います。トイレの詰まりはいろいろな原因があるのでプロでなければ直せないものもあります。例えば、トイレットペーパーの詰まりでも便器を脱着しないと除去できないというケースもあるのです。無理をすると力が加わり過ぎる為、他の被害が生じる可能性もあります。「自分でやってみてダメなら業者」の精神で取り組むのが良いと思われます。

業者による作業

ローポンプ

業者によるトイレ詰まりの修理は詰まっている物、詰まっている場所によって作業内容が変わります。便器内の便、紙つまりであれば「薬剤」か「ローポンプ」、下水管や汚水桝つまりであれば「トーラー」「高圧洗浄」、便器内の固形物つまりやヘビーな便、紙つまりであれば「便器脱着」という作業になります。

便器脱着異物

特に下水管や汚水枡が原因のつまりはしっかり除去しないと直ぐに再発する恐れがあるので、見よう見まねでDIYするよりも業者に任せた方が安心で確実です。ただし、中には悪徳水道業者もいます。費用目安を参考にして、あまりに見積りが高額な場合は相見積もりを取ることも大切です。

まとめ

トイレ詰まりの原因は水量が少ないことよりも質量が多い方が重要で、どのトイレであっても詰まるかつまらないかは使い方次第ということになります。

例えば、排泄物の量が多かった時などは「量の多い便」+「トイレットペーパー」を一緒に流すと詰まりのリスクが高くなります。流す質量を少なくする為の方法としては、便だけで1回流し、トイレットペーパーだけでもう1回流すというように2回に分けて流すと詰まりのリスクは軽減します

しかし、いくら普段の生活で注意をしていても詰まってしまう時は詰まってしまうものです。お困りの時はアクアレンジャーまでご相談ください。


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