キッチンディスポーザーの水はけが悪いのはつまり?修理法や料金相場
キッチンシンクの排水溝の水はけが悪い場合、ディスポーザーのつまりが疑われます。
つまりの原因はディスポーザー本体に問題が生じている場合と、排水管に問題があるケースの2つが主な原因となります。
ディスポーザーの不具合ですと生ごみ以外の異物を流して、ディスポーザー内に挟まり動かなくなった場合にモーターだけ周り続けて熱くなり過熱保護装置が働いて止まる事があります。異物を取り出してリセットボタンを押せばまた使用できますが、本体内部の部品が故障しているようならメーカーを呼んで修理してもらわなければいけませんね。
また排水管のつまりが原因の場合、簡単な解消法でつまりが解決することもあるのでまずは自分で試してみるとよいでしょう。
ここではディスポーザーのつまりが発生する原因と修理の仕方や業者に頼んだ際の料金に関して説明していきます。
目次
ディスポーザーの水はけが悪くなる原因は?
ディスポーザーの水はけが悪い原因は、先述した通り本体の問題と排水管つまりが発生している可能性の2つが主に考えられます。
配管のつまりであれば、症状が軽いものなら自分でも対処可能です。
ただし、詰まりの症状が酷い場合やつまってる箇所次第では解消が難しいため、プロの水道業者に専用機材でつまりを取り除いてもらうことになります。
一方でディスポーザー本体の異常で動かない場合は修理か交換が必要となるケースが多い為、メーカーや水道業者を呼んで対応してもらう必要があります。
そもそもディスポーザーとは?
そもそもディスポーザーとは何?と思う方も居るかと思いますので簡単に説明いたします。キッチンの排水溝(シンク下部)に取り付けられている設備です。スイッチを入れると内部のモーターがブレードを回して、遠心力で生ごみを排水溝内の壁に叩きつけて細かくしていきます。
これによりディスポーザーは野菜くずなどの生ごみを粉砕することができ、そのまま下水に流す事ができるので、料理時に出た生ごみの処分を別途おこなう必要がありませんね。
その為、シンクに残ることなく生ごみを処分できるので、衛生面に優れており害虫の発生や悪臭の軽減、お掃除が楽になるなどのメリットが魅力です。
使い方も簡単で、生ごみを投入して水を入れてスイッチを押すだけです。
ディスポーザーのタイプとして、大きく以下の2つがあります。
- 連続投入式
- パッチフィールド方式
どちらも基本的な機能は一緒で、メーカーによってどちらを採用しているか異なります。
シンクの水はけが悪い時は排水つまりを疑おう
キッチンシンクの水はけが悪い際の可能性としては、まず排水管つまりの方が疑ってみましょう。
ディスポーザーの有無に関係なく、キッチンの使用年数や使い方次第で排水管はつまりを起こす事があります。
日々の汚れが排水管に蓄積されて排水管内が狭くなって水の流れが悪くなるため、ディスポーザーの水はけにも影響が出ます。
また、一戸建ての住宅では排水管だけでなく排水枡でつまりが生じている可能性も考えられます。
排水枡にはキッチンだけでなく浴室や洗面など、さまざまな箇所からの排水が通るため不具合が起こると排水枡が詰まって溢れます。
排水枡が溢れる原因はマス自体の沈下や木の根が侵入してたり、排水管に何かトラブルが起こってる等が原因として考えられます。
もし外の排水枡が詰まって溢れてる場合はすぐに水道業者を呼びましょう!
いずれにしろ、原因となっている排水つまりを解消するまで水はけが悪いのは直りません。まだ流れてれば良いのですが、次第に流れなくなって完全に詰まる可能性もあります。
その事からつまりは時間が経つほど深刻になるため、早めに対処しましょう。
排水口に油を流すのはNG
排水管つまりが生じる根本的な原因は、普段の使い方にもあります。
キッチンの場合ですと、油が排水管つまりの要因になる事が非常に多いです。
もちろん油をそのまま排水溝に流してる方は居ないと思いますが、調理中や洗い物の時に出る油は知らず知らずのうちにシンクに流れていってます。そして油は冷えると固まるため、排水管の至るところにこびりついて、そこに洗剤カスなども混ざりあって次第に大きな塊を形成していき、つまりを引き起こすことになるわけです。
ディスポーザーは生ごみの粉砕はできますが、油は処理できません。拭き取れる油は流さずにしっかり拭きとってから洗い物をするのが、キッチンでつまりを起こさないためには重要です。
異音がする時は本体異常の可能性も
ディスポーザーの水はけが悪い場合は、まず第一に排水管のつまりが疑われますが異音がする際は本体異常の可能性が高いです。
ディスポーザーも家電製品ですから寿命があり、おおよそ7年~10年程度でディスポーザーは不具合をきたしやすくなります。また使用頻度や使い方次第ではもっと早く異常が生じることもあるため要注意です。
故障してきちんと作動しなくなると、生ごみをしっかりと粉砕できなくなる事もあります。
スイッチが入り一見きちんと動いているように見えても、実は粉砕しきれず残っているケースもあります。残った生ごみのせいで余計に水はけが悪くなっていることも考えられるため、動作に異常がないかチェックしましょう。
スイッチを入れた時に普段聞かないような音が鳴る時は故障の前兆でもあるため、使用は避けた方がよいです。
一時的に過熱保護装置が働くことも
ディスポーザーには、モーターが一定温度を超えた際に自動停止する過熱保護装置が備え付けられています。
粉砕できないものを投入してしまった場合、粉砕できずブレードの所で挟まってモーターだけが回転し続けるため、ディスポーザーが熱くなります。
この熱が一定以上に上がらないように抑制するための装置ですが、一時停止することから故障と紛らわしいです。
過熱保護装置の働きで停止した場合は不具合ではなく正常な動作のため、心配いりません。
一旦電源を切ってから異物を取り除きリセットすれば、再び動き始めます。
急にストップした際はこのように過熱保護装置によるものの可能性があるため、修理に出す前に一旦ディスポーザー内を確認するようにしましょう。
ディスポーザーつまりの対処法は?
ディスポーザーや排水溝が突如つまりを起こすと焦ってしまいますが、そんな時こそ冷静に対処することが大切です。
もし詰まった場合は原因を探っていき自分で修理できる状況か判断しましょう。ただし本体のトラブルかと思いきや、粉砕できないものを投入したことによる過熱保護装置の稼働なケースは案外多いかもしれません。また排水管つまりが原因の場合は、軽度であれば対処法を行なって直せる可能性もあります。それではディスポーザーにつまりが生じた際の、自分でおこなえる対処法について見ていきましょう。
軽度の詰まりであれば自分で対応できる
排水管でつまりが生じた場合、軽度なものであれば自分で対処できる可能性が高いです。
通常の排水管でのつまりと同様、つまり解消の道具を使うことで直せます。
一方、排水管の奥や排水枡でつまりが生じていると、自分自身では対処が難しいです。
このような場合は、業者が使用するようなトーラー機や高圧洗浄器などの機材を使ってつまりを改善してもらうことになります。
また、汚れのこびりつきが頑固な場合も、高圧洗浄が必要となるためご自身で解消するのはかなり難しいでしょう。
このような時に無理して排水管内の汚れを落とそうとすると、配管を傷つけたり破損させるなど二次被害を生みやすいです。またワイヤーブラシを使ってた場合は抜けなくなる場合もあるので慎重に作業を行なわなければなりません。
これから紹介する詰まりの解消法を試してみても効果がないようなら、水道業者への依頼を検討しましょう。
自分でやるつまり解消方法はこの3つ!
自身で配管つまりを解消する方法は次の3つです。
- 定番のラバーカップを使う
- ワイヤーブラシを使う
- 液体パイプクリーナーを使う
基本的にはディスポーザー無しの排水管つまりを解消する方法と一緒です。
どの方法から試してもよいのですが、方法によって少し特徴が異なります。
下記の表をご確認ください。
ラバーカップ | 軽度の排水つまりにおすすめ |
ワイヤーブラシ | 比較的頑固なつまりでも清掃できるが、ディスポーザーの場合は清掃口が付いている場合のみ利用可。 |
液体式パイプクリーナー | 手軽にお手入れしたい時におすすめ |
ラバーカップはおおよそ1000円~2000円前後でホームセンターやドラッグストアなどで手に入ります。
ワイヤーブラシの予算は2000円~3000円程度で、ホームセンターもしくはネットで購入するのが便利です。
液体パイプクリーナーはスーパーでも入手でき、200円~500円程度で購入できます。
購入場所や予算を踏まえ、どの方法にするか選ぶとよいでしょう。
キッチンでのラバーカップの使用方法
ラバーカップ使用の手順は以下のとおりです。
- シンクに水を溜めて蓋を外す
- 排水口にカップ部分をしっかりと押し当てる
- ゆっくり押し込んだら今度は一気に引き抜く
- つまりが解消されるまでこの手順を繰り返す
- つまりが取れ水が流れ出したら完了
ラバーカップはトイレの詰まり解消に用いるスッポンとしておなじみですね。
トイレのつまりに使うというイメージが強いですが、キッチンなどの排水口にも使えます。
ただし排水口のサイズが異なるため、キッチンのシンクで使う際は少し大きめのものを選ぶようにしましょう。
またカップを排水口に対して垂直に当てるのも、きちんと圧をかけるうえでのポイントになります。
ラバーカップでつまりが解消しない場合は、真空式パイプクリーナーの利用もおすすめです。
原理としてはラバーカップとほぼ一緒ですが、圧着力が強力なため、より頑固なつまりにも対処できます。
ディスポーザーがある場合のワイヤーブラシの使用方法
ディスポーザーが付いていないシンクですと排水口からワイヤーブラシを投入できますが、ディスポーザーがあると中に入れられません。
よって排水パイプの清掃口から入れて作業することになるため、少し難易度が高いです。
手順としては以下のようにおこないます。
- 排水管の掃除口からワイヤーブラシ先端を入れていく
- 少しずつ押し進め、動かなくなったらワイヤーを回転させる
- つまりを押し出せるまで続けていく
- 引っ掛かりが無くなったらワイヤーを抜いて、掃除口のキャップを付けて流れを確認する
- 水の流れがスムーズになったら完了です
- ワイヤー先端についた汚れをきちんと掃除する
液体式パイプクリーナーの使用方法
液体式パイプクリーナーも、排水管つまりを解消・予防できる一つの手段です。
今回ご紹介するつまり解消法の中では最も手軽に使用できるのが魅力でしょう。
使い方の手順は以下になります。
- 蓋などを取り外す
- 液体式パイプクリーナーを適量注ぎ込む
- 少しの間放置する
- 放置後は水を十分に注ぎ入れ、液体式パイプクリーナーをしっかりと流す
- つまりがなくなったら完了
製品により放置時間や注ぎ込む量は異なるため、しっかりと説明を読むことが大事です。
特に、強力なものを使用する際には取り扱いを十分に気を付ける必要があります。
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ディスポーザーを修理する際の料金事例とつまり予防法
簡単なつまり除去法で問題が解決しない場合には、業者へ修理を依頼する必要があります。
ディスポーザーを修理する機会はそれほど頻繁にあるわけではないため、修理費用がどのくらいになるのかいまいちピンとこないかもしれません。
事例を交えながら、修理料金を紹介していきます。
また、故障リスクを軽減させるためには、普段からしっかりと予防やメンテナンスをしておくことが大事です。日々の使い方に関する注意点も合わせてお伝えします。
ディスポーザーの修理における料金相場
まず、ディスポーザー本体が原因でつまりが発生した際には、本体を修理する必要があります。
例えば流してはいけないものを流したことによってつまった場合ですと、おおよそ1万円から1万5000円程度が修理費用の相場となります。
ケースによっては部品交換なども発生するため、その時は部品代も加算されるでしょう。
修理業者の中には出張費や見積り料を請求するところもあり、別途数千円程度請求される可能性もあるでしょう。
その為、選んだ修理業者次第にもなりますがつまりや噛み込み修理の総額は1万5000円から2万円程度となることが多いです。
水道局でも、修理の際はいくつかの業者に見積もりを取る事を推奨しているので、1社だけでなくいくつかの水道業者に頼んで相見積りを必ず取りましょう。
またメーカーの保証期間での本体故障であれば修理費がかかりませんので、保証期間内に本体に異常が生じた際はまずメーカーに問い合わせることをおすすめします。
本体交換を伴う場合は高額に
ディスポーザーが修理で直ればよいのですが、修理不可な状態ですと交換しないといけません。
交換をおこなう際は、主に以下の費用が発生するため高額になりがちです。
- ディスポーザーの本体代
- 取付工事費
- 壊れたディスポーザーの処分費用
また修理の場合と同じく、水道業者によっては出張費用などを請求されることもあります。
交換をおこなう際の相場としては8万円~12万円程度となることが多いです。
選んだディスポーザーの本体代に左右されるところが大きいため、交換時の費用はケースバイケースでしょう。
排水管に問題がある際はつまり除去費用が発生
つまりの原因が配管の汚れによるものの場合は、排水管のつまり除去をしないといけません。
配管つまりが原因の場合ですと、修理依頼先はメーカーでなく水道業者になります。
費用としては、簡単なつまり除去ですと1~2万円で収まることが多いです。
頑固なつまりでトーラー作業が必要な場合ですと2万円~3万円程度、高圧洗浄をおこなう場合は3万円~4万円程度がおおよその相場となります。
その為、排水管の奥でつまりが生じた場合や、戸建で2階より上にキッチンがあるお宅でつまりが生じた際は、費用が高額になってしまう事があります。
また、ある程度の料金相場があるものの料金設定は水道業者によってかなり違います。
ゆえに水道業者選びが修理費用に影響するということを覚えておきましょう。
配管のつまりの料金は?除去を業者にお願いしてかかる修理の相場とは
詰まりを防ぐには日々の使い方を気をつけよう
上述のように、業者を呼んで修理をおこなうとなると、費用負担が大きくなりがちです。
よってなるべく水道業者を呼ぶような状況を作らないことが大事になります。
ディスポーザーの場合は、間違った使い方が故障の直接的原因となりやすいですから、日々の使用方法を間違えないようにしましょう。
無駄につまりや本体の故障を発生させないために、心得ておきたいことをご紹介します。
ディスポーザーに流して良い物、悪い物を知っておく
まず当たり前のことなのですが、流せるもの以外は流さないことが大事です。
下記の表を参考にして下さい。
ゴミの種類 | ディスポーザーに流してよいか |
---|---|
餅や生米など粘性の強いもの | できれば避けたい |
繊維質の多い野菜 | できれば避けたい |
卵の殻 | 流せない |
カニなどの殻 | 流せない |
アルミホイルやラップ | 流せない |
油 | 流せない |
食品くず | 流せる |
小さめの貝殻 | 流せる |
肉や魚の小骨 | 流せる |
こちらの表を見ても分かる通り、大雑把に分類してもかなり項目が多くなっていますね。
また、こちらの表はあくまでも一例で、実際のところメーカーによって流せるものの分類が異なります。よってしっかりと説明書などを読み込み、確認しておく必要があるでしょう。
アツアツの熱湯を流すのも注意
ディスポーザーは熱湯にも弱いです。
熱により劣化した樹脂製の排水管が変形したりする可能性があったり、故障の直接的原因となりえます。
とはいえ、普段料理をしていると熱湯を使う機会は非常に多いです。
例えば、うどんを茹でたお湯やお浸しを作った際などの熱湯を無意識に流してしまうこともあるでしょう。
対策としては、お湯をそのまま流すのではなく水も流しながら一緒に流すなどの工夫が必要です。
熱湯はディスポーザーだけでなく配管にも影響をもたらすため、普段から熱湯を直接流し込むことがないように習慣づけることが大切でしょう。
キッチンのシンクの水がつまりで流れない理由は?業者にすぐ連絡すべき?
まとめ
ディスポーザーや排水管は日々の使い方次第で詰まりが起こりやすさが変わってきます。
また粉砕できないものを投入した際など、ブレードが噛みこんでしまい動作不良を起こして詰まりと勘違いをしてしまう事もあります。
日々の料理や洗い物で油などが流れ排水管にこびりついて蓄積すると、排水管の汚れが原因でつまりを起こすこともあります。
軽度なつまりであればご自身で詰まりの解消を試みても良いでしょうが、本体故障であればメーカーへ問い合わせ、排水管の問題なら水道業者にお願いするとよいでしょう。
修理費用に関してはケースバイケースですが、簡単なつまり除去であれば1~2万円程度で収まります。
一方で高圧洗浄器などの機材を用いて配管掃除をおこなう際は、数万円以上の出費となる可能性が高いです。
本体修理も複雑なものでなければ1~2万円前後が相場となりますが、本体交換が必要な場合はある程度の金額を覚悟しなければなりませんね。
いずれにしろ、まずは落ち着いて詰まりの原因を突き止め、自分でできる対処法を実践してから業者への依頼を検討しましょう。