100均で買える!トイレのつまり取り道具|すっぽんとダイソーの節水グッズ
トイレのつまりとりですっぽんをつかった経験はありますか?
トイレがつまり水が流れない事態は突然やってきます。
そんな時に、役に立つのが「すっぽん」と呼ばれるラバーカップです。
すっぽんはしょっちゅう使うものではないため、できるだけ安く済ませたいですよね。
実は、100均にもすっぽんが売っているのです。もちろん、100円(税抜き)!
100均ラバーカップとつまり取りグッズ、合わせてトイレの節水グッズもご紹介します。
目次
トイレ詰まりはなぜ起きる?
トイレを半分にした図を見れば、流すものによってはトイレが詰まってしまう理由に納得ができます。
便器をのぞき込んでも、その先の排水管の形はわかりませんが、便器の中から汚物が見えなくなった時には、上部に折れあがったようなパイプをとおっています。
通常の使用であれば問題はありませんが、この折れあがったパイプは便器内より細いため、大量にトイレットペーパーや排泄物を流すとつまりが起こってしまうのです。
この細く、上に折れ曲がったパイプから屋外のマスまで汚物を流すために、タンクからの水には水量が必要になるわけです。
トイレのつまりの原因には、トイレットペーパーのほかに、吐しゃ物やティッシュペーパー、猫砂などがあります。ボールペンやメガネ、おむつなどはトイレに落としたら必ず拾わなくてはなりません。
水を吸うと膨れるおむつや固形物が、トイレで詰まってしまうと自力ではとれず、業者へ依頼しないといけなくなる可能性が高いです。
まさかと思うものでは、長年たまった尿石もトイレのつまりの原因になったりする事もあります。
そして、流れた後にいつも一定量の水がたまるのは、トイレの排水管がつながっている下水のにおいが、上がってくるのを防ぐ封水の役割を果たしているのです。
いつもより水位が低い場合は、つまっていたりつまりかけていたりしますので、便器の中の水量は要チェックです。
トイレのつまり解消道具すっぽん(ラバーカップ)は、100均で買える!
トイレのつまりを解消する道具として一番に思いつくのはすっぽんでしょう。
正式名称はラバーカップです。
ホームセンターやネットショップで、すっぽんを購入すると 1,000~2,000円が相場です。それが100均なら、100円(税抜き)で購入できます。
すっぽんを売っているのは、ダイソー、セリア、キャン★ドゥです。それぞれ柄の長さや、カップの大きさが異なります。
ここでは、ダイソーのラバーカップをご紹介します。
柄の長さは42cm、カップも入れた長さは49cmです。ホームセンターのものは大半が60cm以上あるので、ダイソーのものはやや短めといえますが、その差約10cmですので、問題なく使えます。
再生ゴムを使っているので、独特のにおいがありますが、使用には差し支えはありません。
平らな机の面に貼り付けて吸引力をチェックしたところ、しっかり貼りつきます。
手を離して放置すると、自然に緩んでいきますが、押し付けて引くとなかなかの吸引力があるのがわかります。取り付け部分が外れるかもしれないと思って確認すると、柄とカップ部分がネジ式になっていて外れました。
ネジ山がしっかり切ってあるため、外れることはなさそうです。
すっぽんにはトイレの様式別に種類がある
100均のすっぽんとホームセンターのすっぽんの違いは?
ダイソーのすっぽんはかなり使えそうな道具ですが、ホームセンターのすっぽんの違いはあるのでしょうか。まず、ダイソーのラバーカップは和式トイレ用です。
洋式トイレでも使えるのですが、ご自宅のトイレの形状(排水口部分)によっては、まったく役に立たないこともあるでしょう。
セリアには洋式のすっぽんもありますので自宅のトイレが洋式の場合は、セリアで購入する方がよいでしょう。
すっぽん(ラバーカップ)の種類
すっぽんといえば和式用のカップを思い浮かべる方が多いのですが、洋式トイレのものとは形状が異なります。ラバーカップの種類には3つあります。
・和式トイレ用・・・ダイソーのラバーカップのようにお椀を伏せた形
・洋式トイレ用・・・真ん中に出っ張りがあり、洋式便器の排水口にフィットする形
・節水トイレ用・・・キャップやハット(帽子)のような形で、カップの周りにラバーのツバがあるため形が複雑な便器にもフィット。
節水トイレは便器の水がたまる部分の形が奥と手前では大きく形が違うため、洋式用のすっぽんでは隙間ができてしまいます。
すっぽんを購入する時は自宅のトイレが節水トイレかどうかの注意が必要です。ここを間違えると上手くつまり取りができない可能性がでてきます。
洋式トイレと節水トイレの違いはここ!
節水トイレは洋式トイレの節水タイプと考えると分かりやすいでしょう。
水が溜まる部分の形状が、洋式トイレはゆるく落ち込んでいますが、節水タイプは急角度で落ち込んでいます。
この急角度があるため、真ん中が出っ張っている洋式トイレ用すっぽんでも隙間ができ、密着しない場合があります。
100均のすっぽんのメリット・デメリット
100均のすっぽんのメリットとデメリットをチェックしておきましょう。
メリットは何といっても、値段の安さでしょう。
100円(税別)でつまりを解消できればラッキーという気になります。
近所に100均があれば、買ってきてダメもとで試してもいいという気になるかもしれません。
そして、よほどの原因が無い限りはトイレつまりは頻繁に起きることではないため、使い捨てにできるのも魅力的です。
もちろん、洗って保管して次回も使えるようにしておくと、また詰まったときに役に立つでしょう。
使用後のスッポンはきれいに水洗いをして、天日干ししてから収納します。
使用後、洗わずにトイレ内に置きっぱなしにすると、悪臭がする場合がありますので、処分するかきちんと洗って保管の必要があります。
デメリットは、全ての形の便器に対応した種類がないことでしょう。
安価なため複雑な物を作れないのかもしれません。またカップの耐久性が高くありません。
何度か引いたらラバー部分が切れる場合もあります。その時はホームセンターかドラッグストア、雑貨があるスーパーマーケットに置いてあるすっぽんを買いに行きましょう。
真空状態を作るために空気が入らないように、すっぽんの縁は水の中にあって、なおかつ便器と密着している必要があります。
ラバーカップの使い方
ラバーカップの使い方をおさらいしておきましょう。
100均のすっぽんもきちんと使えば、つまり解消に役立ちます。
ラバーカップは押したときにつまりが解消されるのではなく、引いたときにつまりが取れます。
カップのフチを便器にピッタリつけて引くことで真空状態を作り出し、つまりを動かす事で除去できるのです。
そのため、水位が高いとラバーカップを引いたときに、汚水が飛び散る可能性が非常に高いといえます。
飛び散った汚水を掃除するのは大変です。
あらかじめ、汚水対策をしてから、つまり解消作業を行いましょう。
ラバーカップの使用手順
汚水の飛び散り対策は大きく分けて2つあります。一つは便器に養生をする方法、もう一つは壁、床に養生をするという方法です。それぞれ特徴がありますので見て行きましょう。
①便器への養生
45Lのゴミ袋の底中央に小さな切込みを入れ、すっぽんの柄を通します。便器にゴミ袋をかぶせ、養生テープで便器に貼り付けて水が漏れないようにします。メリットは養生の手間がそれほどかからないこと、デメリットはゴミ袋越しに便器とスッポンの接地面を見る為、ちゃんと真空状態が作れているのかを確認しにくいことです。また、水を足す時にはいちいち養生をめくらないといけません。
②壁、床への養生
床に新聞紙を敷き、壁には45Lゴミ袋の両サイドをはさみで切った物を養生テープで壁に貼り付け、水が飛び散っても直接、床や壁に触れないようにします。メリットはラバーカップの作業がしやすいこと、デメリットは養生の準備と撤去が少し面倒ということです。
どちらにもメリットとデメリットがあります。自分に合った方法で養生してみましょう。
ラバーカップ以外にもバケツ2つと灯油ポンプを準備しましょう。
・灯油ポンプ…便器内の水位調整に使用
・バケツ①…灯油ポンプで汲み出した水の水受け
・バケツ②…便器内水位調整の水足し用
- ラバーカップのゴムが水に浸かる程度の水位に調整する。
便器内の水が多い場合は灯油ポンプでバケツ①に移し、少ない場合はバケツ②の水を便器に足します。 - ラバーカップで便器の排水口を覆い、ゆっくり押してカップ内の空気を抜く。
- ラバーカップの柄を素早く引く。
養生はしていますが、極力飛び跳ねない様に注意しながら引きましょう - 2と3を繰り返し行う。
ラバーカップを1回引いただけで詰まりが抜けることはほとんどありません。繰り返し何度も行います。作業している途中で水が減ってゴムの部分が水に浸からなくなったら、バケツ②で水を足します。詰まりが解消すると一気に水が流れます。 - バケツとタンクレバーで水を流して確認する
水が流れても詰まりが完全に解消しているかどうか、水を流すまでははまだ半信半疑なのでまずはバケツで水を流します。万が一、詰まりが抜けてなかった時に備え、バケツでゆっくり便器に水を流して行きます。水が溜まってくる感じが無ければ、次はタンクレバーで水を流します。レバーで流しても問題が無かったら、最後にトイレットペーパーを適量流して確認します。
つまりが取れないときは、水道事業者に依頼
すっぽんを正しく使ってもつまりが取れない場合は、便器内の詰まりが強固であるか、便器内ではなくその先の排水管で詰まっている可能性もあります。
または、尿石などが排水管に付着し、層になって排水管を狭くしている可能性もあります。ただし、「ラバーカップで抜けない」=「便器の中に詰まりが無い」という訳ではありません。便やペーパーが便器内に詰まっていたとしても、その詰まりが強固であればラバーカップで抜けないことは良くあります。特に100均のラバーカップであれば尚のことです。
ラバーカップをしても詰まりが解消しない場合は、水道業者に依頼してつまりを取ってもらいましょう。
100均で買えるトイレのつまり対策道具はすっぽん以外にもある
【100均で買えるつまり対策道具1】パイプクリーナーブラシ(ダイソー)
ブラシ部分30cm、取っ手までを入れた全長42cmの排水管ブラシです。ブラシ部分が針金ですので、自由に曲げられます。
ブラシの毛は硬めですので、便器内の排水管の汚れも落とせるタイプです。
使うときの注意点は針金で便器に傷をつけないようにそっと使うことでしょう。
便器内のつまりであればつついて解消することができる可能性があります。
【100均で買えるつまり対策道具2】重曹とクエン酸
100均には重曹とお酢も売っています。トイレのつまりの原因がトイレットペーパーであるときに使える方法です。
重曹とお酢をトイレに入れてお湯でとかし、発泡させてトイレットペーパーを解かす方法です。
重曹とお酢以外にもバケツ2つと灯油ポンプを準備しましょう。
・灯油ポンプ…便器内の水を抜くのに
・バケツ①…灯油ポンプで汲み出した水の水受け
・バケツ②…お湯投入用
重曹150g お酢100cc バケツ②に50℃程度のお湯約2~3Lを準備する
- 便器内の水を灯油ポンプでバケツ①に移す
便器内の水を全て抜き切る訳ではなく、便器内に少量の水を残しておきます。 - 便器内に残った水の中に重曹を投入して、その上からお酢を注ぎ入れる
重曹とお酢が合わさると化学反応が起きて発泡します。 - 3. 泡が立ってきたらバケツ②のお湯を500cc分位注ぎ入れる
- 詰まりまで届かせるために、バケツ②のお湯を便器の半分位まで注ぎ入れ、1時間放置する
- 1時間経ったらバケツで水を流して確認する
時間が経ったら便器内の水が減っていた場合はバケツで水を流します。 - ラバーカップの使用手順5と同じように確認する
つまりが解消されていない場合は、ホームセンターやドラッグストアですっぽんを購入して、つまり解消作業をするか、水道業者に依頼するのかのどちらかになります。
【100均で買えるつまり対策道具3】排水口スティック(ダイソー)
長さ44cmの排水口スティックというアイテムでつまり位置の確認におすすめのアイテムです。
こちらはペラペラのプラスチックですので、これでつまり解消はできません。
しかし、どこで詰まった?便器内?という疑問の解消には役立ちます。
たとえば、排水口から差し入れて、すぐに止まってしまった場合、排水溝のすぐ裏で詰まっている可能性大です。
急ぎであれば、ゴム手袋やビニール袋で手を多い、手を入れてみることもできます。
【100均で買えるつまり対策道具4】トイレのつまり解消に必要なさまざまな道具
トイレのつまり解消には脇役のような道具が必要です。すでに家にあるものもありますが、ここでは100均で購入できる脇役道具をリストにしました。
・割り箸・・・落としたものを拾う、固形物を取り除く際に手軽に使える。万が一に備えて、トイレに常備しておくと便利
・バケツ・・・水を入れるために必要なのがバケツ、大きなものより、5~10Lくらいのものが使いやすい
・ゴム手袋・・・トイレ掃除は必須。手にはめたときに腕を覆う部分が長いものがおすすめ
・灯油ポンプ・・・便器内の汚水をくみ出すことがあれば便利。くみだした汚水を受けるバケツも必要、あれば2Lサイズのペットボトルでも代用できるが、倒さないように注意が必要
・45Lゴミ袋・・・便器にかぶせたり床や壁の保護にしたり、使った道具の処分にも使える
・養生テープ・・・ゴミ袋を便器にかぶせたときに固定する
・雑巾・・・拭き掃除用にあると安心
・トイレのお掃除シート・・・後片付けの掃除で汚水が飛んでいる部分は、こまめに新しいものに替えながら拭き掃除すると、汚れを広げない
・アルコール除菌スプレー・・・汚水が飛んだ時は、最後に除菌スプレーで拭き掃除をすると安心
いかがでしょう、トイレつまりは今すぐに解決しなくてはならない問題です。困ったときに100均は頼りになります。続いて、100均の節水グッズをご紹介します。
100均のダイソーとセリアにある?!トイレの節水グッズ
実は、トイレの節水グッズは一つしかありません。いろいろありそうな気がするので意外に思われた方もあるかもしれません。
この唯一の節水グッズ、ダイソーとセリアで扱われていました。
もし見かけることがあって、節水に興味があれば、購入してはいかがでしょうか。
100均のトイレの節水グッズってどんなもの?
セリアの商品は「節水ができるフック」で100円(税別)、ダイソーの商品は「トイレの節水できます」という名前で300円(税別)です。
最近は、見かけなくなってしまったので、今回はホームセンター380円(税別)で販売されている「トイレ節水できるくん」を紹介します。
セリア・ダイソー・ホームセンターの3つの節水グッズの形はほぼ同じ、使い方も同じです。
ただし、ホームセンターの「節水できるくん」はセリア・ダイソーの節水グッズより進化していて、チェーンの抜け止めがついています。
100均のトイレ節水グッズで節水できる仕組みと取り付け方
リング状の100均の節水グッズは、タンクのレバーを手で引いている間だけ、水が流れる仕組みになっています。
通常は、タンクのレバーを引くと水が一気に流れ出て、排水弁は水が少なくなるにつれ徐々に閉まっていき、水が止まる仕組みです。
この節水グッズを、タンク内の排水弁につながっているチェーンに通し、排水弁に載せると弁が重くなります。
水を流し切っていなくても、レバーをあげている手を外すと、タンクから便器に水を流す排水口がパタンと閉じてしまうのです。
いつもと同じようにレバーを回して、トイレ内の汚物が流れたのを確認出来たら、レバーを離します。この時、タンク内の水は流れ切っておらず、いつもより少ない水量で流せるというわけです。
慣れるのに時間がかかりそうですが、普通はタンク内の水を便器に出し切ってしまうため、残った分の水を節水できます。
100均のトイレの節水グッズ、節水効果は 年間3,228円?!
気になる節水量は、4人家族でひと月当たり1500リットル(10Lバケツ150杯分)です。
金額にするといくらになるでしょうか。東京都の例で計算してみましょう。
・東京都の4人世帯の1か月あたりの平均使用水量は 25.1㎥(立方メートル)です。
・1500リットルは 1.5㎥です。
・一般家庭で使用されている、呼び径(水道管の直径)13~25mmの従量料金を見ると、21~30㎥の区分は1㎥につき163円です。
163円×1.5㎥=224.5円
これに、消費税が加算され、
224.5円×1.1=268.95円
ひと月当たり約269円、年間3,228円の節約になります。
4人家族であれば、この節水グッズをホームセンターで購入しても2か月で元が取れ、以降は年間3228円の節約になるわけです。
100均のトイレの節水グッズ、使うときの注意
この100均の節水グッズには注意点がいくつかあります。
まず、下記のタイプのトイレには取り付けられないため注意しましょう。
・ボタン式
・自動洗浄式
・節水型タンク(約6L以下)
水を入れたペットボトルをタンクに入れて、溜める水の量を減らす節水方法がありますが、実行している場合は、ペットボトルを取り出す必要があります。
トイレの節水を頑張りすぎてはいけない理由
節水をするのは、水道代が安くなるだけではなく、エコでとてもよいのですが、やりすぎは禁物です。
トイレに流す水の量が減ると、トイレが詰まりやすくなります。
節水グッズをつけて水を流し、便器の中から汚物が消えたので、レバーを離して水を止めたときに、水流が足りない場合もあります。
便器内の折れあがったパイプの中でペーパーが詰まってしまうと、次に流したときに流れないケースがおこる可能性が高くなるのです。
節水型トイレは、もともと流す水の量が少ないため特に注意が必要です。
節水をしたために、トイレが詰まってしまい、自分で解決できなかった。
水道業者に依頼をしたら費用が掛かってしまい何のための節水だったかわからなくなります。トイレが詰まって業者に依頼をしたら安くても5,000円~8,000円位は最低でもかかります。これでは元も子もないですよね。節水のし過ぎには十分注意してください。
トイレのつまりが解消できないときはアクアレンジャーに!
100均グッズや道具を活用した、つまり取りと節水についてご紹介しました。
100均にすっぽんが売っているのは、びっくりしませんでしたか?ホームセンターのものより耐久性に劣るとはいえ、お値段が10分の1なので、もしもの時は試してみたくなります。
なんといっても、すっぽんはトイレつまり解消のお助け道具!
すっぽんを常備しているだけで安心感が生まれます。一つ持っておくのは大変おすすめです。
もし、すっぽんを使ってもつまりが解消できないときは、アクアレンジャーにご依頼ください。速やかに駆けつけて、あなたのトイレのつまりをさっぱりと解消します。