かんたん洗浄丸はキッチンのどこに入れるの?正しい使い方や注意点を解説!
「キレイにしているつもりなのに排水口からニオイがする…」とお悩みではありませんか? 排水口のニオイって本当に憂うつですよね。
キッチンの排水口のニオイには、かんたん洗浄丸が活躍します! この記事ではかんたん洗浄丸のキッチンでの正しい使い方や注意点をご紹介します。排水口のニオイに悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
目次
かんたん洗浄丸とは
製品名 | 容量・メーカー希望小売価格 |
---|---|
かんたん洗浄丸 | 12錠入り 420円 |
かんたん洗浄丸お徳用 | 20錠入り 500円 |
かんたん洗浄丸 小粒タイプ | 1回6錠×8回分 420円 |
かんたん洗浄丸香り付きタイプ | 12錠入り 420円 |
かんたん洗浄丸は、医薬品や化粧品、日用品などでおなじみの小林製薬から販売されている排水口用洗浄剤です。
かんたん洗浄丸は錠剤タイプになっており、1錠ポンと排水口に入れるだけで、排水口のニオイやヌメリを解消。あとは水を流すだけなので忙しい方でも、時短掃除ができて便利です。
かんたん洗浄丸の除菌力は驚きの99.9%! すべての菌を除菌できるわけではありませんが、強力な除菌力で排水口をスッキリきれいにしてくれる優れものです。
12錠タイプとお徳用の20錠タイプのほか、大粒の強力タイプや狭い排水口にもスッと入る小粒タイプ、シトラスやピーチの香りがついた香り付きタイプがあります。
メーカー希望小売価格は、12錠タイプと大粒タイプ、狭い排水口用と香り付きタイプが420円、20錠タイプが500円です。Amazonや楽天市場などの大手ネットショッピングサイトではこの価格より安く販売されています。
かんたん洗浄丸の使い方
ステップ1 | 排水口に1錠入れる |
ステップ2 | 30分以上放置して水で流す |
かんたん洗浄丸は、名前の通り本当に簡単に使える洗浄剤ですが、間違った使い方をしてしまう可能性があるため、ここではかんたん洗浄丸の正しい使い方を2ステップでご紹介します。
ステップ1:排水口に1錠入れる
かんたん洗浄丸は1錠ずつ入っています。幼児の誤食を防ぐために、少し開けにくくなっていますので、台紙をハサミで1錠だけ切り離してから使いましょう。
裏の台紙には「あけくち」がありますので、角の青い三角部分から台紙を剥がし、お薬のようにフィルムを強く押し出して排水口へ入れます。
ステップ2:30分以上放置して水で流す
かんたん洗浄丸を排水口へ入れたら、30分以上放置します。商品のパッケージの裏にある注意書きを確認すると、「30分で洗浄、除菌目的では60分」と書かれています。
かんたん洗浄丸を入れてすぐ効果があるのではなく、きちんと時間を置くことで効果が発揮されます。キッチンを使用して水を流してしまうと効果がなくなるため、かんたん洗浄丸はしばらくキッチンを使わないときに使用すると良いでしょう。
かんたん洗浄丸は、12時間ほど放置しても排水口を傷める心配はありません
ですので、外出時や就寝時にも問題なく使用できます。
かんたん洗浄丸はキッチンのどこに入れるの?
S字またはP字の場合 | 排水口の真ん中の穴に直接かんたん洗浄丸を入れる |
ストレートタイプの場合 | 排水口のドーナツ状の水がたまっている部分 |
「かんたん洗浄丸を排水口に入れる」とありますが、実際には排水管の形によって入れる場所が異なります。排水口の管の形は、キッチンのシンク(流し)下にある扉を開ければ確認できます。
排水管の形がS字またはP字の場合
排水口の管がS字、またはP字になっている場合は、排水口の真ん中の穴に直接かんたん洗浄丸を入れてもかまいません。排水管に水がたまっているS字部分やP字部分でかんたん洗浄丸が溶けて洗浄、除菌をしてくれるからです。
排水管がストレートタイプの場合
排水管がストレートタイプの場合、排水口の真ん中の穴にかんたん洗浄丸を入れてしまうと、そのまま流れて行ってしまうため、洗浄、除菌の効果がなくなってしまいます。そのため、ストレートタイプの場合は、排水口のドーナツ状の水がたまっている部分にかんたん洗浄丸を入れましょう。
ドーナツ状の水にかんたん洗浄丸を入れると、かんたん洗浄丸の成分を含んだ水が排水口に流れていき、しっかりと洗浄されますので安心してくださいね。
かんたん洗浄丸の使用頻度は?
かんたん洗浄丸は特に推奨される使用頻度はありません。かんたん洗浄丸は排水口の汚れを防ぐ目的で使用するのではなく、あくまでも汚れを除去するための洗浄剤ですので、「キッチンがなんだかクサイ…」「排水口のヌメリが気になる」と思ったら使用しましょう。
ただし、小林製薬では、菌の繁殖や汚れの蓄積を考慮すると、1週間に1回の頻度で使用するのが望ましいとしています。
かんたん洗浄丸の7つの注意点
排水口にポンと入れて放置するだけで洗浄と除菌ができるかんたん洗浄丸。非常に使いやすく便利ですが、使用上の注意をしっかり守らなければ、思わぬ事故が起きる恐れがあります。
ここでは、かんたん洗浄丸を使う前に知っておきたい注意点を7つご紹介します。
- 手で触らない
- かんたん洗浄丸を入れる際の水跳ねに注意
- 放置時間を守る
- しっかり水で流す
- 必ず換気をしながら使用する
- 酸素系の製品と一緒に使用しない
- 子どもや認知症の方、ペットの手の届くところに置かない
1:手で触らない
かんたん洗浄丸を使用する際は手で触らないよう、ゴム手袋を使用しましょう。
かんたん洗浄丸は白くて丸い固形状なので、一見すると安全に見えます。しかし、かんたん洗浄丸は塩素化イソシアヌル酸を使用した塩素系の洗浄剤です。非常に強いアルカリ性の製品のため、直接触ると皮膚を痛める恐れがあります。
かんたん洗浄丸は個包装になっており、フィルムから押し出して使用する仕組みですが、誤って触れてしまうのを防ぐためにも、しっかりゴム手袋を着用したほうが安心です。
2:かんたん洗浄丸を入れる際の水跳ねに注意
かんたん洗浄丸を入れた際の水跳ねに注意しましょう。
先述のとおり、かんたん洗浄丸を入れる場所は排水口の管の形によって異なります。S字やP字の場合は、排水口の真ん中の管に入れるため、たまった水が跳ねることは少ないですが、ストレートタイプの場合はドーナツ状の水たまりに入れなければ効果を発揮しません。
そのため、ポンと入れた際に水が跳ねてしまい、手などの皮膚に触れてしまう可能性があります。
入れてすぐの段階では、まだかんたん洗浄丸があまり溶けていないため、深く心配する必要はないかもしれません。しかし、塩素系の洗浄剤は皮膚を傷める危険性があるので、リスクは少しでも減らしておきたいもの。そのためにも、ゴム手袋を付けて水はねをしないよう、低い位置から投入するようにしましょう。
3:放置時間を守る
かんたん洗浄丸を入れた後、
30分以上で洗浄効果、60分以上放置すると除菌効果が期待できます。
使用の際はこの放置時間を守りましょう。
パッケージの裏の注意書きには、12時間程度なら放置しても排水口を傷める心配はないとのことですが、それ以上放置すると、ヌメリやニオイの原因となっていた汚れが固まって、排水口が詰まる可能性があります。
また、長時間の放置は、かんたん洗浄丸を使用していたことを忘れて酸素系の製品を使ってしまう恐れもあります。
使用の際はキッチンタイマーを利用するなどして放置時間を守りましょう。
4:しっかり水で流す
放置時間を過ぎたら、大量の水でしっかり流しましょう。
排水管がストレートタイプの場合、ドーナツ状の部分にたまっていたかんたん洗浄丸の洗浄成分を配管に流すことで、配管の洗浄効果が高まります。
S字またはP字の配管の場合も、大量の水を流すと、ニオイの元となる汚れやヌメリをスッキリ洗い流すことができます。
また、水でしっかり洗い流すとかんたん洗浄丸の成分が排水口に残らないため、酸素系の洗浄剤を使用したとしても、有害なガスが発生するリスクを減らすことができます。
ただし、洗い流すときは熱湯を使用しないでください。熱湯を使用すると、よく汚れが落ちると思いがちですが、蒸気が出るほどの熱いお湯を流すと、蒸気と一緒にかんたん洗浄丸の成分を含む空気を吸ってしまう恐れがあります。
また、排水口の素材は耐熱温度が60〜80度の塩化ビニール樹脂のため、60度以上の熱湯を流すと配管が変形したり破損したりして傷んでしまいます。そのため、かんたん洗浄丸を流す際は、必ずぬるま湯かもしくは水を使用しましょう。
5:必ず換気をしながら使用する
かんたん洗浄丸を使用する際は、
換気扇を回したり窓を開けたりして必ず換気をしましょう。
窓を開ける際は、1カ所ではなく2カ所以上開けると効率よく換気できます。
かんたん洗浄丸だけの使用で有害なガスが発生することはありませんが、塩素系のニオイを吸い込むことで気分が悪くなったり、ニオイが鼻について取れなくなったりする恐れもあります。
6:酸素系の製品と一緒に使用しない
かんたん洗浄丸と酸素系の製品を同時に使用するのは厳禁です。
一緒に使用すると、体に有害な塩素ガスが発生し非常に危険です。
塩素ガスは強アルカリで毒性が非常に強く、大量のガスを吸い込むと呼吸困難や血液中の酸素が不足するチアノーゼを起こすほか、脈拍減少や咽頭痙攣を起こし、最悪の場合死に至ることがあります。絶対に酸素系の製品と一緒に使用しないでください。
「酸素系のモノ」と聞くと、酸素系の洗剤ばかりを思い浮かべますが、実はアルコールやお酢、レモン、クエン酸飲料など、身近なものも酸性のため、かんたん洗浄丸使用中に誤ってシンクに流さないようにしましょう。
7:子どもや認知症の方、ペットの手の届くところに置かない
かんたん洗浄丸の誤食を防ぐために、子どもや認知症の方の手の届くところに置かないようにしましょう。また、ペットを飼っている方は、ペットが誤って食べたり、部屋に持ち出したりしないよう注意が必要です。
洗剤の誤飲・誤食は重大な事故につながります。特にかんたん洗浄丸は塩素系の洗浄剤のため、誤食すると口内や喉の粘膜を荒らすほか、酸性の胃液と反応して体内で有害な塩素ガスが発生します。
キッチンで使用する洗剤は、取り出しやすいシンク下に収納する方が多いですが、できるなら、手の届きにくい吊り戸棚の中が安心です。また、用途の違うモノが一緒に置かれていると誤って口に入れてしまう場合があるため、食品と同じ棚に収納するのはやめましょう。
そもそもキッチン排水口のニオイの原因は?
ワンの破損 | ・排水口に熱湯を流さない ・破損している場合は交換が必要 |
封水がない | 排水トラップや配管の破損の可能性あり |
排水マスが汚れている | 専門の清掃業者に依頼または賃貸の場合はオーナーに連絡する |
かんたん洗浄丸は、キッチンの排水口からくるニオイを防いでくれますが、そもそもキッチンの排水口はなぜニオイが発生するのでしょうか。いつもキッチンをキレイにしているのに、なぜか臭うとお困りの方は、意外な排水口のニオイの原因について知っておきましょう。
「ワン」が破損している
「ワン」とは、その名の通りお椀のような形をしている、排水口のドーナツ状の水たまりにあるプラスチック製の排水トラップです。ワンは、下水から嫌なニオイが上がってくるのを防ぐほか、ゴキブリなどの害虫が家の中に入ってこないようにするためのものです。
このワンが長年の使用や、熱湯を流すなどの誤った使用によって割れたり欠けたりして破損すると、下水のニオイがキッチンや隣接する部屋に広がってしまう可能性があります。
また、ワン自体にヌメリなどの汚れが付着している場合や、ワンが正しく装着されていない場合も、ニオイが上がってきてしまう原因になります。ワンが汚れている場合は使い古しの歯ブラシやタワシなどでこすって汚れを落とし、正しい位置にしっかり装着しましょう。
ワンが破損している場合は、新しいものに取り替える必要があります。ワンはメーカーによって形状が異なるため、メーカーに問い合わせるか、賃貸の場合はオーナーに報告して新しいワンと交換してもらいましょう。
封水がない
封水とは、ワンのあるドーナツ状の排水トラップや、S字やP字排水管の中にたまっている水のことで、封水もワンと同じく下水からのニオイや害虫を防ぐ目的があります。しかし、長い間キッチンを使っていないと封水が蒸発してしまうため、下水のニオイがダイレクトに入ってきてしまうのです。
キッチンをいつも使っているのに封水がなくなってしまう場合は、排水トラップや配水管が破損している可能性があります。排水トラップや配管の交換はDIYでも可能ですが、適切に処置しなければ水漏れの可能性があるため、水道工事業者に交換を依頼した方が安心です。
排水枡(マス)が汚れている
ワンを交換したり、排水トラップや排水管に破損が無い事を確認したりしても、
まだ排水口からニオイがする場合は、排水枡が汚れたり詰まったりしている可能性があります。
排水枡は、住居から出る汚水を敷地外の排水本管へ流す際にゴミをためておく設備です。この排水枡の清掃を怠っていると、たまったゴミが腐って悪臭を放ち、キッチンにまで流れ込んでくることがあります。
排水枡は年に1度程度の定期的なメンテナンスが理想ですが、スコップを用意したり、高圧洗浄機が必要になったりと、自分で行うのは大変です。専門の清掃業者に依頼して掃除してもらいましょう。
排水口のニオイやヌメリを防ぐために日頃からできること
かんたん洗浄丸を使うとニオイもヌメリもスッキリしますが、ニオイを防ぐために以下の3つのポイントを実行すると、よりキレイな状態を保つことができます。
アルコールスプレーをかけておく
排水口のニオイやヌメリを防ぐために、アルコールを排水口に吹きかけておきましょう。アルコールはキッチン用のものを使用すると、万一食品や食器にかかっても安心です。
できるだけアルコールは1日の終わりに吹きかけておくなど、習慣にしておくとキレイを保てるでしょう。
45~50度のお湯をかける
アルコールの使用に抵抗感がある方は、
排水口に45〜50度程度のお湯をかけておきましょう。
ニオイやヌメリの原因となる細菌は熱に弱いため、ある程度は除菌できます。
また、料理の後に出る油汚れは冷えると固まる性質があります。45〜50度のお湯をかけると、油や汚れがたまりにくくなるため、詰まりの原因も排除できます。ただし、60度を超えるお湯を流すと排水口や排水管を傷める原因になるため、くれぐれも流さないようにしてくださいね。
調理油を排水口に流さない
揚げ物や炒め物などで使用した油を排水口に流すと、汚れとなって排水管にこびりつき、ニオイやヌメリの原因となってしまいます。調理油は排水口に流さず、キッチンペーパーやウエス(使い捨ての布)などで拭き取ってから洗うようにしましょう。
排水トラップに汚れをためない
排水トラップはこまめに掃除をするようにしましょう。「シンクは磨くけれど、排水口の掃除は苦手…」という方は意外と多いです。しかし、キレイでスッキリとしたキッチンを保ちたいなら、排水トラップの掃除は避けては通れません。
排水トラップの掃除に必要なもの
食器用洗剤またはクリームクレンザー | 油汚れや食材のカスを洗い流す |
こするもの | スポンジや使い古しの歯ブラシ |
ゴム手袋 | 使い捨てのビニール手袋でも可 |
排水口のゴミ受けやワンを外し、食器用洗剤またはクリームクレンザーなどを使って洗います。汚れをこするためのスポンジや歯ブラシは、排水口専用のものを用意しておきましょう。排水トラップは意外と簡単に掃除できますので、週に1回など掃除する日を決めておくと、キレイなキッチンを保てるでしょう。
最後に
かんたん洗浄丸は、1錠ポンと排水口に入れるだけでニオイやヌメリを除去してくれる優れものです。ただし、排水管の形状によっては入れる場所が異なります。ストレートタイプの場合は、ドーナツ状の水がたまっている排水トラップにポン、S字やP字の場合は、真ん中の排水口へ直接ポンと入れるようにしましょう。
かんたん洗浄丸はその名の通り、使用はとても簡単ですが、間違った使い方をすると塩素ガスが発生して非常に危険です。正しく使用してニオイやヌメリのないキレイなキッチンを保ちましょう。