キッチンクリーニングの掃除範囲はどこまで？｜清掃業者の選び方と料金比較表

機会があればキッチンのクリーニングを清掃業者に依頼したいと思っている方は多いのではないでしょうか？
キッチンの掃除はベタベタの油汚れや白く浮き出るシンクの水垢など手ごわい汚れが多いのが特徴です。
自分で納得できるまで掃除すると時間も手間もかかり大変ですよね。
そして蓄積した汚れがスッキリ落とせないという結果になってしまう事が多いのではないでしょうか。
また忙しい方はキッチン掃除をする時間がないとお悩みかもしれません。
自分で普段する掃除に行き詰まったら清掃業者にキッチンクリーニングを依頼しましょう。
ギトギトの油汚れや水垢などを取り去りすっきりとしたキッチンなるでしょう。

本記事では

• キッチンクリーニングは何を掃除してもらえるのか
• クリーニングに掛かる料金相場はどれくらいか
• キッチンの調理家電の掃除はしてもらえるのか
• 安くお得に依頼する方法はあるか

などのキッチン清掃を業者に依頼するときに知っておきたい事柄をご紹介します。
最後まで読んでいただきキッチン清掃を業者に依頼する際にお役立てください。

キッチンクリーニング業者がするのは清掃！掃除との違いは？

業者がするのは「清掃」です。掃除と清掃はよく似た言葉ですが意味が異なります。

「掃除」はホコリやゴミを取り除き汚れを落としてきれいにする日常の作業です。
掃除機をかけたり、雑巾で水拭きをしたりという動作です。
ものをササッと片付けることも掃除に含まれることが多いですね。
「清掃」は掃除よりもう一歩踏み込んで掃除で取れない汚れも落とす作業です。
拭くときは洗剤などを使いきれいにしたり水で洗い流したりすることもあるでしょう。
丁寧に汚れを取る分かける時間も多くなりそうですね。

業者が行う清掃は自分で行う掃除では取れない汚れを落としてくれます。
プロ用の洗剤や機材で依頼した場所をきれいにしていきます。
「掃除業者」はあまり聞きませんが「清掃業者」はよく聞く言葉です。
このことからも掃除と清掃の使い分けがされているのがお分かりいただけるでしょう。

キッチンクリーニングは何をどこまでが業者の清掃範囲か

ベタベタ汚れ・焦げ付き・水垢・ぬめりなど落とすのに手がかかる汚れが集まっているキッチンですが業者に依頼したときはどこまでが掃除範囲となるのでしょうか？

また同じキッチンの掃除箇所でも業者により行う清掃が異なる場合があります。
例をあげるとすればコンロの表面だけかグリルの中まで掃除してくれるのかというようなところです。
作業内容の確認時に注意するポイントも解説しながらキッチンクリーニングに含まれる清掃内容を見ていきましょう。

コンロとシンクの清掃やキッチン内の表面の拭き掃除がメイン

キッチンクリーニングの基本の範囲はコンロ・シンクの清掃とキッチン内の表面の拭き掃除です。

コンロ周りの焼け焦げや油の飛び散りは自分では取りにくい汚れであるためここはぜひ清掃をしてほしいところです。
またシンクの水垢汚れは乾いたら白く浮き出てきてキッチンの清潔感を損ないます。
ステンレスの蛇口についた水垢や水栓の根元のガチガチの水垢もぜひとも取ってほしい汚れですよね。

そしてキッチンのいたるところにうっすらとべた付く油じみた汚れの清掃もキッチンクリーニングの対象です。
コンロ周りの壁やキッチンの天板（ワークトップ）や吊戸棚と収納庫の表面など自分で掃除すると漏れが出そうな拭き掃除も一緒に行ってもらえますのでキッチンの油じみた感が一掃できます。

換気扇・レンジフードはキッチン掃除に含まれない

キッチンで汚れたコンロやシンクの次に掃除をしてほしいところは換気扇かもしれません。
しかしだいたいの業者は換気扇やレンジフードはキッチンクリーニングには含まれず別のメニューでの清掃になります。
そのためキッチンクリーニングに含まれているのはフードの表面の掃除だけというところが多いでしょう。

ただしキッチンクリーニングと換気扇クリーニングを一緒に依頼した場合は割引やセットになって安くなるプランがある場合もあるため、希望する場合はあわせて確認してみましょう。

キッチンの調理家電はオプションで

基本的にレンジやトースターなどの小型調理家電の掃除も含みません。

小型家電も掃除してほしい場合は見積もりの時に問い合わせるかホームページ等でオプション設定がある業者に依頼しましょう。
また食洗器やオーブンレンジはビルトインタイプや置き型であってもオプションでの清掃範囲となるでしょう。

冷蔵庫の中はオプションで掃除もしてもらえる

冷蔵庫や食器棚などキッチンスペースに後から置かれたものは表面の拭き掃除もキッチンクリーニングの対象になっていません。
冷蔵庫や食器棚などの拭き掃除が必要な場合はオプションの依頼が必要です。

また冷蔵庫の中の掃除は自分でもなかなかできない場所です。
キッチンクリーニングのオプションになっている場合もありますし「冷蔵庫掃除」で別のメニューがある業者もあります。
冷蔵庫の中身が入っていても保冷袋などに移動させながら掃除をしてくれますので安心して任せられます。

キッチンの片付けはクリーニングに含まない

キッチンは家の中でも物が多いところの一つでしょう。
調理のための鍋や食器、調味料やストックの食品などがあります。
キッチンがスッキリと綺麗に見えないのはこれらのせいかもしれませんがキッチンクリーニングにこういった物の片付けは含んでいません。
物を仕分けたり整理して不要なものを捨てることは自分で行う作業になります。

清掃業者にキッチンクリーニングを依頼するメリット・デメリット

清掃業者にキッチンクリーニングを依頼するメリットは数多くあります。
キッチンクリーニングを業者に依頼するメリットから見ていきましょう。

メリット

メリットは何といっても自分で掃除をしなくてもいいことです。
自分の掃除に限界を感じていたり汚れがたまりすぎて途方に暮れていたりという場合も業者に依頼すればピカピカのキッチンに戻ります。

• 自分で落とせない汚れを落としてもらえる
• 仕事や育児で忙しくて掃除ができずたまった汚れを一掃できる
• 手のかかる掃除を依頼できるため自分の時間と労力を使わなくてもよい
• 掃除をしないといけないという重荷から解放される
• きれいなキッチンで料理ができる
• オプションで汚れ防止コートをすると以降の掃除が楽になる

デメリット

デメリットはサービスを利用するのに料金がかかることでしょう。
しかし自分で掃除をするとなると普段使わない強い洗剤や掃除道具をいろいろ買って取れない焦げ付きに時間をかけて磨かなくてはなりません。
オプションを依頼する予算がない場合はまずは基本のキッチンクリーニングだけを依頼しましょう。
それだけでもコンロ・シンクの汚れとキッチン内の油汚れの拭き掃除でキッチンがすっきりして気持ちよく使えるようになります。

人気の5社のキッチンクリーニングの料金比較

キッチンクリーニングにかかる費用を見ていきましょう。

キッチン掃除の相場料金とかかる時間

キッチンクリーニングの料金相場は通常10,000～19,000円です。
システムキッチンの形により料金が変わるケースがあるためU型のキッチンでは30,000円近くかかるケースもあります。
そしてキッチンクリーニングにかかる時間は2.5～3時間が目安です。
オプションを依頼するとその分の時間が余分にかかってきますのでオプションを多く頼むと掃除時間も長くなるでしょう。

キッチンクリーニング料金比較表

基本の料金を記載します。
業者によってはシステムキッチンの形や幅で料金が高くなるケースがあるので注意が必要です。
またどのクリーニング業者も掃除箇所はほぼ同じですがコンロについているグリル掃除が含まれている業者とオプションになっている業者があります。
また排水口はどこまで掃除してもらえるのかも事前に確認した方が良いでしょう。

業者名	料金	備考
ダスキン	18,700円	間口3m以上1m追加ごとに+2310円 グリルはオプション
お掃除本舗	18,150円	3.5ｍ以上またはL型　＋5,500円
くらしのマーケット	10,000〜16,000円	複数業者が登録しているので料金に幅があります。
お掃除革命	16,500円	掃除箇所にグリルの記載なし
ベアーズ	18,920円～29,370円	I型18,920円・L型24,200円・U型29,370円

※2023年8月下旬調べ

キッチンクリーニングのオプション

別料金で依頼できるオプションにはどのようなものがあるでしょうか。
できれば一緒に掃除をしてほしいのはビルトインされた食器洗い乾燥機やオーブンレンジではないでしょうか。
他にはレンジやトースターなどの調理家電の掃除や冷蔵庫の掃除もしてもらえるなら頼みたいかもしれませんね。
シンク磨きやシンクの防汚コーティングなどのオプションもありますので頼もうと考えてるならオプションも確認してみることをおすすめします。

オプションには以下のようなものがあります。

・グリルのアミ、皿 ・小型家電表面クリーニング ・シンクの防汚コート ・シンクの研磨

・ビルトイン食洗器洗浄 ・ビルトインオーブン ・冷蔵庫（空） ・冷蔵庫（中にものあり）

・食器棚表面清掃 ・換気扇 ・キッチン排水

オプションのあるなしは業者によって異なりますのでダスキンにはあるがお掃除本舗やくらしのマーケットにないものもあるでしょう。
またオプションの中に記載されていなくても見積もりが可能なケースもありますので希望があれば問い合わせてみましょう。

基本の掃除料金が安くてもオプションは高い業者もあります。
料金を比較する場合はトータルの金額を考えてみるのがお得になる方法です。

キッチングリルの掃除はどうなるの？

グリルはコンロの一部だと思いがちですがオプションになっている業者もあります。
また基本の料金に含まれている場合でもオプションでも掃除内容は事前に確認しておきましょう。
前板とアミ・皿の洗浄だけなのかグリル内部の清掃もしてもらえるかは気になるところではないでしょうか。
もしアミと皿だけの掃除であればメーカーから新しいパーツを購入するという手もあります。

換気扇・レンジフードの掃除料金相場

業者にキッチン掃除を依頼するのであれば換気扇の清掃も頼みたいところの一つでしょう。
キッチン掃除と換気扇掃除を一緒に依頼したときの料金がどうなるかを確認しておきましょう

業者名	キッチンクリーニング +換気扇のセット価格	キッチンクリーニングのみの 料金	レンジフードのみの 料金
ダスキン	—	18,700円	19,800円
お掃除本舗	33,000円	18,150円	16,500円
くらしのマーケット	15,000〜35,000円（※1）	10,000〜16,000円	9,900〜15,000円
お掃除革命	24,600円	16,500円	15,400円
ベアーズ	34,100～44,550円（※2）	18,920円～29,370円（※2）	17,600円

（※1）サイトに複数業者が登録していてその中から選ぶシステムのため料金に幅があります。
（※2）キッチンの形により価格が異なります。

ダスキンのようにセット料金がない業者は同時に複数の掃除箇所を依頼する時の料金がどうなるのかは問い合わせるか見積もりを取りましょう。

お掃除本舗は別々に頼むより1650円、お掃除革命は7300円、ベアーズはI型のキッチンであれば2420円とそれぞれお得になるでしょう。
キッチンクリーニングを依頼するときはレンジフードも一緒に頼むと別々に頼むよりお得で良いですね。

キッチンクリーニング依頼する業者の選び方

キッチンクリーニングをするとしても頼める業者は1社だけです。
試してからの依頼はできませんので失敗はしたくありませんよね。そこで注意したい業者を選ぶポイントをご紹介します。

キッチンクリーニングの確認ポイントはここ

やはり一番気になるのは料金でしょう。
料金を確認する際は頼みたいオプションなども入れた合計金額を見ることが大切です。
基本の料金は安くてもオプション料が高いケースがあるためです。
また気になるクリーニングの内容は遠慮せずに問い合わせましょう。
こんなはずではなかったという後悔を防ぐためには事前の確認しかありません。

気を付けるポイントは以下になります。

• 業者のサイトに掃除内容や料金がわかりやすく明確に掲載されているか
• 損害賠償保険に入っているかは必ず確認
• あるようなら業者に対する口コミやレビューを確認する
• キッチンクリーニング以外に掃除をしてほしいところがあればセット料金があるか聞いて検討する
• 年末の大掃除時期は混むため年末に頼む場合は早めに予約を取る
• 問い合わせへの対応が丁寧な業者を選ぶ

賃貸は大家さんの許可が必要？

賃貸の部屋や家の清掃を業者に依頼する場合は大家さんか管理会社に連絡をして許可を得ておきましょう。
キッチンの設備は大家さんのものです。
クリーニング時に万が一、破損や事故があった場合に自分の判断で対応ができません。

万が一何かがあったときに事前に許可を得ていればスムーズに対応してもらえるでしょう。

キッチンクリーニングをお得に安く依頼する方法

キッチンクリーニングを業者に依頼する際に安い方法で頼みたいと考えるのが人情です。少しでも安く依頼する方法をご紹介します。

キャンペーン時に依頼する

繁忙期の前や閑散期にキャンペーンを行う業者もあります。
通常料金より割り引いた価格になるためお得に依頼ができます。
こまめにサイトをチェックしたりメルマガ登録をしたりして見落とさないようにしましょう。
キャンペーン時期を狙って依頼する方法はすぐに依頼したいときや掃除をしてほしい時期が決まっている時には依頼できないかもしれません。
そういう時は掃除をしてほしいところをまとめてのセットがお得になります。

キッチンと他の場所と一緒に依頼する水回り〇点セットなど

キッチンクリーニングとレンジフード、キッチンクリーニングと浴室とレンジフードなど掃除箇所を組み合わせたセットやパックがあります。
バラバラに頼むよりもお得ですのでまとめて依頼してしまいましょう。

換気扇は自分で掃除してキッチンクリーニングだけを依頼する

キッチンクリーニングを頼むなら換気扇・レンジフードも依頼したくなります。
しかしコンロやシンクの汚れがひどい場合はキッチンクリーニングを優先して依頼しましょう。

コンロやシンクの汚れは放置するとますます取れない汚れになりますので早めに掃除をする方が良い場所です。
コンロやシンクは毎日見る場所ですのできれいになっていると気持ちもよく料理も楽しくなりそうです。

換気扇は見えない場所ですので自分で掃除をしてすっきり洗えなくてもしっかり機能してくれれば役割を果たします。
ただし掃除をせずに放置するのはNGです。
フード周りやフィルターからコンロに油が落ちるようなこともあってはいけません。
シロッコファンは汚れすぎると塗装が傷んでしまいますので注意しましょう

自分で掃除が難しい場合はキッチンクリーニングの業者に依頼を

キッチンクリーニングを業者に依頼する際に知っておきたい掃除内容や料金相場をご紹介しました。
キッチンは毎日使うため汚れが積み重なっていく場所です。
自分での掃除に限界を感じたら早いうちにハウスクリーニング業者に掃除を依頼してすっきりきれいにしたいものです。
わからないことや疑問を問い合わせるとほとんどの業者は丁寧に答えてくれます。
わからない点を解決し希望をしっかり伝えてキッチンを快適になるよう掃除をしてもらいましょう！