水回りの工事は高額?水道修理の料金相場を徹底検証しました
水回り工事の費用は修理内容によって変わります。
簡単な修理ならそれほど高額にはなりませんが、水道管の引き直しや設備自体のリフォームなど大がかりな工事になると高額です。
よって修理内容次第で料金が左右するのはある意味当然ですが、問題は同じ修理を頼んだ場合でも選ぶ業者によって金額が変わってくることでしょう。
よって費用節約のためには業者選びも肝心になります。
水道修理における料金相場を理解し、相場の範囲内で工事を提供してくれる業者を選ぶようにしましょう。
水回り工事における費用を徹底解説します。
目次
水回り工事を業者に依頼した際の費用は?
水回り工事は高額なイメージが強いですが、当然おこなう工事内容によって金額は大きく変わります。
ちょっとした修理程度であれば1万円以内で収まることがある一方、大がかりなリフォームや水道管工事を伴う時は高額になりがちです。
また、そもそも業者による料金の違いというのも大きいです。
料金は業者が設定できるため、リーズナブルな価格で提供しているところもあれば、そうでないところもあります。
まずは水回り工事を業者に依頼した際の費用はどの程度なのか、相場を把握していきましょう。
料金構成を把握しよう
業者に依頼した際の料金を知るうえで欠かせないのが、料金構成の把握です。
水道業者に頼む時の費用は、主に次の項目で構成されています。
費用の項目
- 基本料金
- 作業料金
- 部品代
費用項目の名称に関しては、大きな違いはないでしょう。
基本料金とは別に作業代を請求する業者は一般的です。
よって業者によって若干の違いはあるものの、一般的なパターンとしては上記3つの項目で構成されていることが多いです。
そうです。基本料金を抑える業者もあるため、あくまでも総額で判断する必要があります
時間帯によっては追加費用が発生
水道業者に修理を依頼する場合、依頼した時間帯によっては追加費用が発生することもあります。
通常の日中であれば問題ないのですが、深夜帯などに依頼すると深夜割増料金を追加する業者もあります。
追加費用の料金相場としては、おおよそ3000円程度です。
このような追加費用が通常の修理料金に加えて生じることになります。
水道修理は突然必要になることも多く、急を要するため慌てて依頼してしまいがちです。
しかし時間帯を選ぶだけで料金が左右されるため、なるべくなら日中に依頼することをおすすめします。
ちなみに気をつけなければならないのは、駆けつけてもらう時間です。
メールや電話での受付に関しては、基本的にいつでも問題ありません。
エリアによる料金加算も
時間帯による追加料金はありますが、エリアによって追加料金が課される事はさほど多くはないでしょう。
特に気をつけなければならないのが、高速料金などがかかる場合です。
このような特別料金が発生すると実費請求する業者もある様です。
また近場の業者であればアフターサービスを受ける際も何かと便利です。
費用面だけでなくサポート面を考えても、特別な理由がない限り近場の業者を選んでも良いでしょう。
水漏れ修理の料金相場
水漏れ修理の料金として、パッキン交換などのちょっとした部品交換であれば8000円程度です。
時間外料金などが発生しないようなら、この範囲で収まります。
蛇口全体の劣化が進んでいる場合ですと、本体交換にて対処することになる場合もあります。
その際の費用としては作業料金+部品代です。
差が出るのは、選んだ蛇口のグレードによる差があるからです。
部品代の違いが、そのまま価格に反映されることになります。
蛇口からの水漏れではなく水道管からの水漏れですと、水漏れ規模によって料金が変わります。
ちょっとした水漏れですと、補修程度で済ませられるようなら、8000円程度が相場です。
一方で水道管の交換を伴う場合ですと高額になりやすく、一部ではなく全体交換となるとさらに費用が高くなる事もあります。
つまり修理の料金相場
詰まりの場合の費用として、軽作業などの修理であれば8000円~1万円程度が相場です。
比較的軽いつまりですと、薬剤の使用など簡単な方法で除去できるため、それほど高額にはなりません。
一方で頑固なつまりですと、機材が必要となります。
トーラー作業が入る場合には、1万5000円程度から、高圧洗浄をおこなう場合は3万円程度が相場です。
このような機材を用いれば強力な排水管つまりにも対処できます。
2階で生じたつまりや、時間のかかる作業の場合は、多少料金は高くなるでしょう。
水回りリフォームにおける費用
水栓の部分的な修理ではなく、水回り全体を工事することもあるでしょう。
いわゆる水回りのリフォームをおこなえば、設備ごと交換ができるため古くなった設備を使用している場合におすすめです。
水回りリフォームの費用は、選ぶ設備のグレードに大きく影響されます、
下記の表をご覧ください。
ロークラス | ミドルクラス | ハイクラス | |
---|---|---|---|
キッチン | 50万円~80万円程度 | 70万円~100万円程度 | 80万円~200万円程度 |
トイレ | 15万円~20万円程度 | 30万円程度 | 40万円程度 |
浴室 | 40万円~60万円程度 | 70万円~100万円程度 | 90万円~120万円程度 |
洗面台 | 10万円~15万円程度 | 15万円~30万円程度 | 40万円~60万円程度 |
このようにトイレや洗面台のリフォームと比べると、部材が高額な浴室やキッチンリフォームは費用が高くなる傾向にあります。
セットにした際のメリット・デメリット
水回りリフォームでは、数か所をまとめて実施するセットプランを取り扱っている業者もあります。
たとえば水回り3点セットや4点セットといった具合で販売されています。
セットで水回りの工事をするメリットは、施工費用の安さです。
単品でおこなうよりもまとめて工事した方が人件費などを抑えられるため、価格に反映されます。
また同日にまとめて数か所のリフォームをおこなうことで、工期短縮にも繋がるでしょう。
セットプランですと基本的には同じメーカーで揃えられている事もあり、家全体で考えた時にまとまりを出しやすいという魅力もあります。
一方でデメリットとしては、セットプランに加わっている全ての設備を気に入るとは限らないことです。
たとえばキッチンは良いけどトイレは他のものにしたいなど、希望が叶わない可能性もあります。
水道管工事が必要な時は高額になりやすい
水道管工事を伴う時は、修理費用が高額になりがちです。
たとえば排水管に亀裂や穴が生じた際は、それを塞ぐための処置をしなくてはなりません。
ちょっとした補修で直るようなら1万円~2万円程度で収まりますが、古い排水管の場合は全体を引き直した方がよい場合もあります。
排水管の引き直しは安くても30万円位ですから、高額出費となりやすい工事です。
とはいえ排水管の引き直しに関しては、公共の排水管までの距離にもよるため、ケースバイケースとなる部分が大きいです。
状態次第で価格は大きく変わるため、信頼できる業者に依頼することが大事でしょう。
良い水道業者の選び方は?
水回り工事をお得におこなうためには、良い業者選びが必須です。
修理価格は業者によるところが大きいです。
リーズナブルな価格で提供している業者もいます。
同じ工事を施しても、選ぶ業者次第で金額が大きく開くケースも珍しくありません。
また価格面以外でも選ぶ業者によって違いはあるため、慎重に選ぶことが大事でしょう。
業者選びのポイントについて見ていきましょう。
賃貸の場合は選択の余地がない可能性あり
一戸建てであれば自分で選んだ業者に修理依頼できますが、賃貸ですと自分の意思で決められないことが多いです。
規約内で、修理に関して制限が設けられているからです。
自己都合での修理実施はNGと記載されているのが一般的ですから、勝手に業者を呼んではいけません。
事前に大家さんや管理会社に確認して、許可が出た場合のみ依頼するようにしましょう。
また、そもそも賃貸ですと水回り工事の費用が自己負担になるとは限りません。
不具合の理由が経年劣化など自身に責任がない場合ですと、管理側が負うことになるのが一般的です。
いずれにしろ管理側の判断に従って動くようにしましょう。
費用は業者によってバラつきが大きい
前述のように、水回り修理する際の費用面は業者による違いが特に大きい部分でしょう。
そもそも水回り工事の費用は、適正価格が非常に分かりにくいです。
状態に合わせて工事する必要があるため、現地を確認してからでないと正確な見積もりが出来ません。
また、工事中に急遽追加工事が必要になることもあります。
中にはこのような事情を逆手に取り、追加工事を押し付けてくるような悪徳業者も存在します。
よって業者選びをおこなう際は、適正価格を提示してくれているのか初めに見積書でしっかり確認して下さい。
相見積もりを取るのが有効
業者から提示された修理価格が妥当なものか判断するためには、相見積もりを取る方法が良いでしょう。
1社だけの見積もりをじっくり見ても判断しにくいですが、複数社の見積もりを見比べれば自ずと相場が分かるはずです。
極端にズレた価格設定をしている業者は避けることができるため、業者選びにおける失敗を減らせます。
水道工事が必要な時は急を要する場合が多く慌てて業者を決めてしまいがちですが、出来る限り相見積りを取って見積り金額を確認したいですね。
相見積もりを取ることで、価格面だけでなく業者の対応なども比較できます。
面倒ではありますが結果的に良い業者を見つける有意義な過程となるため、2~3社程度の見積もりを得るのがおすすめです。
ただし相見積もりをおこなう際は注意点もあります
見積もりだけでも費用請求される可能性があることです。キャンセル料無料でも出張料などを請求される場合もあるため、出張費、見積無料の業者に依頼すると良いかもしれません
見積もりで確認しよう
価格面で失敗しないためには、見積もりをよく確かめるのがポイントです。
見積もりは、業者が現地へ駆けつけて状況を確認し作成してくれます。
通常の業者であれば現場を見て、どのような修理が必要かおおよその検討は付きます。
よって必要と思われる修理内容に応じた金額を、正式依頼の前に伝えてくれるのが一般的です。
この見積もりの段階で、おかしな点はないかきちんと確かめることが大事です。
また業者によっては見積もりが曖昧なまま、いきなり作業に入ってしまうような悪質な業者も存在します。
見積もりの内容を丁寧に伝えてくれる業者は優良である可能性が高いため、一つの判断材料にしましょう。
料金以外で確かめておきたいポイント
業者選びにおいて最も重視しがちなのは料金面ですが、その他の点もしっかりと確認しましょう。
なぜかと言いますと、低価格で修理を請け負ってくれる業者が必ずしも良い業者とは限らないからです。
価格が安い代わりに修理が不十分なこともあります。
せっかく修理しても、すぐまた不具合を起こすような事態になっては元も子もありません。
よって料金面だけでなく技術力やサービス力など、トータルで重視して選ぶことが大切です。
とはいえ総合的に優れた業者を見つけるのは案外大変なものです。
ポイントとしては、水道局指定工事店になっている業者を選んでおくとよいでしょう。
きちんと最低限の水準を満たしている業者しか、水道局の許可を貰うことはできません。
よって水道局指定工事店なら、あまりにも低い水準の業者はい少ないですから安心です。
修理実績
良い業者を見極めるためには、修理実績を見るのがおすすめです。
実績のある業者の場合、ホームページなどで修理実績を載せていることもあります。
年間でおこなっている修理件数や修理内容を記載しているため、どんな修理が得意なのか知るための材料になります。
このようにきちんと実績を載せたり、顔出しをしている業者ですと、ある程度信頼のおける業者と考えてよいかもしれません。
よってホームページの充実度も、業者の良し悪しを判断するポイントの一つです。
きちんと情報を載せておらず、ホームページが寂しい業者ですと、どんな業者なのか実態が掴めません。
全てとは言いませんが悪徳業者が紛れている可能性が高いため、ある程度ホームページがしっかりとしている業者から選んだ方が無難ではあるでしょう。
サービス内容
サービスの充実具合も、良い業者を選ぶうえでこだわりたい点になります。
どのくらいサービスが充実しているかに関しては、業者によってです。
たとえばアフターサービスが優れた業者ですと、無料で点検を受けられるなどもあります。
他にも、クレジットカードでのお支払いに対応しているなど利便性に優れた業者もあれば、電話後30分以内に駆けつけてくれるといったサービスを実施しているところまでさまざまです。
費用が一緒であっても、サービス内容次第で修理における満足度は変わってきます。
余裕がある場合はサービス内容までじっくりと比較して選ぶのがおすすめです。
自分で水道修理をおこなう場合
そもそも水回り設備の不具合において、簡単なものであれば自分で修理できる場合もあります。
業者に依頼すると人件費や出張費がかかるため費用が高くなりますが、自分でおこなえば部品代や工具代しかかかりません。
大幅に費用を節約することができるため、自分でできそうなら対処しても良いでしょう。
ただし自分で修理をおこなうのであれば、事前準備も必要ですしある程度知識がなければ行えません。
自分で修理する際の方法に関して解説します。
自身で修理できるかどうかの判断基準
自分で修理をする場合、自分自身で対処できそうか判断しなければいけません。
水漏れにおける判断基準として、簡単なパッキン交換ぐらいなら自分で直せるかもしれません。
よくあるのが水栓のゴムパッキンの消耗です。
パッキン交換で済む程度の不具合であれば、自分でも修理可能でしょう。
詰まりの場合は、比較的近い箇所で詰まっているようなら修理できるかもしれません。
一方で頑固な詰まりを起こしているようなら、自分では対処しきれないでしょう。
いずれにしろ原因を特定できない場合は、無理せず業者に頼むのが無難でしょう。
修理前に止水栓を閉める
修理前に必ずおこなう事として、止水栓や元栓を閉めます。
止水栓とは各水栓と給水管の中継点に位置する装置で、それぞれの水栓に対して止水ができます。
つまり止水栓を閉めることで、対応する蛇口から水が出ないようにすることができます。
ちなみに止水栓を閉めていない他の蛇口に関しては、通常どおり使えます。
水道修理をおこなう際は、この止水栓を閉めておく事が大事です。
元栓との違いは?
水栓のタイプによっては、止水栓が付いていないものもあります。
また止水栓はあるものの、固着によって止水栓が閉められないケースも多いです。
止水栓が閉められない場合、水道の元栓を閉めます。
元栓は家に供給される水の大元となっているため、元栓を閉めると全ての水周りから水が出なくなります。
たとえばキッチンの止水栓を閉めた場合にトイレは使用できますが、元栓を閉めてしまうとどちらも使用不可です。
そのため不便ではあるものの、修理における一時的な対処としては仕方ない場合もあります。
戸建ての元栓は、地面に設置されているのが一般的です。
水漏れ時の修理方法
水漏れをそのままにしておくと漏れる量が増えたりして、二次被害の原因となる事もあります。
放置しておいて状況が改善することはないため、早めに修理しなければなりません。
水漏れの原因はいろいろとありますが、最も多いケースとしては部品の劣化です。
蛇口内部に用いられている部品が経年劣化により不具合を起こし、それが原因で水漏れするというケースです。
近年では蛇口の種類としてシングルレバーが広く普及しているため、シングルレバーにおける部品交換方法をご紹介します。
シングルレバーの部品交換方法
シングルレバー混合水栓におけるカートリッジ交換手順は、次の通りです。
シングルレバー混合水栓のカートリッジ交換手順
- 止水栓を閉めて水が止まっていることを確認する
- レバーハンドル固定用ネジを緩める
- ハンドルが外れるため、上に持ち上げて外す
- カートリッジ押さえを外す
- 古いカートリッジを取外す
- 新しいカートリッジに交換する
- 逆手順で組み立て直し、水漏れが収まれば完了
カートリッジを外す際は本体を固定する専用工具を使用する事があります。
固定せずに外そうとすると、給水管が破損します。
カートリッジは消耗品です。
カートリッジはパッキン等と比べて高価なため、予算に応じて実施しましょう。
つまりにおける修理方法
詰まりの場合も、軽度のつまりなら各種器具を活用することで解消できる場合もあります。
たとえば以下のような道具があります。
つまり解消道具
- 液体式パイプクリーナー
- ラバーカップ
- 真空式パイプクリーナー
- ワイヤーブラシ
- 重曹とお酢
どのアイテムもホームセンターやドラッグストアなどで購入可能で、費用もリーズナブルです。
今回はこの中でも手軽に扱いやすいラバーカップを用いる方法と、重曹とお酢を使う予防方法に関してご紹介します。
ラバーカップの使い方
つまり解消アイテムであるラバーカップの使い方は以下の通りです。
ラバーカップでつまり解消方法
- カップ部分を排水口に充てる
- ゴム全体が浸るくらいに水を注ぐ
- しっかりと圧をかけて押し当てたら、一気に引き抜く(排水口から離さない)
- この動作を数回ほど繰り返す
- 流れがよくなる感触があったら水を流してみる
- 詰まりがなくなれば完了
重曹とお酢を使う方法
ラバーカップ以外にも手軽につまり予防方法として、重曹とお酢をつかうやり方があります。
具体的な手順は以下です。
重曹とお酢を使ってつまり予防方法
- 排水口の蓋やトラップなどのパーツを外す
- カップ1杯分の重曹をふりかける
- その上からカップ2杯分の重曹を流しいれる
- 発砲するので1時間程度待つ
- 時間が経過したら水を注ぎ入れてしっかりと流す
- 流れがスムーズになっていれば完了
しっかりと発泡させることで洗浄力がアップするため、重曹の上に被さるようお酢を注ぐのがポイントです。
そんな方はお酢の代わりにクエン酸を使うのがおすすめですよ。ニオイはお酢よりマイルドですが、ほぼ同じ効果が期待できます
まとめ
水回り工事の費用は、工事内容にもよりますが選ぶ業者によっても変わります。
大がかりな工事の場合に費用が高くなるのはやむを得ないものの、良心的な価格で提供してくれる業者を選べば費用節約に繋がります。
相見積もりをおこない、相場の範囲内で修理を実施している業者を選ぶのがポイントです。
また見積もりで不明な項目がないか確かめておくことも、高額な修理費用を請求する業者を避けるためには有効です。
水道修理の費用は基本料金以外に作業費や部品代がかかります。
修理内容も状況次第となることからどうしても不明瞭になりやすいですが、他と見比べ一つ一つの項目を精査することで、妥当な価格か判断しましょう。
業者選びにおいて価格を重視することも大切ですが、技術力やサービス力にも目を向ける必要があります。
トータルで考えて納得できる業者を選べるよう、下調べをおこなうことが大切です。