洗面台の床にカビ?初心者でも出来る配管からの水漏れ補修の修理方法
朝、洗面台の前に立ったときカビを発見、そして気付くと床が水浸しになっていた、こんな事態に遭遇すると誰でもパニックになってしまいます。
洗面所の床トラブルの原因は、洗面台の配管から水漏れを起こしているケースがよくあります。
そのまま放置していると、健康や衛生にも大いに問題があるので一刻も早く止めたいですね。
そんな時に役立つ応急処置のやり方や、業者に依頼するための基準についてまとめました。
もう洗面所のカビトラブルに悩まされないために、初心者でもできる水漏れ補修法をマスターしましょう。
目次
洗面台の床のカビは配管からの水漏れが原因
洗面台下の床が黒ずんだりカビが発生するトラブルは決して珍しくありません。
それもそのはず、洗面所は必然的にカビが発生しやすい環境が整っているからです。
カビが生息するために最適な条件は以下の通りです。
- 室温20℃~30℃
- 湿度70%以上
- 石鹸カスや水垢などの餌がある
これを見て分かる通り、洗面所はまさにこの全てが備わっています。
浴室と併設されていると特にこの傾向が強くなるので、注意が必要です。
洗面所で水漏れが起こりやすい主な場所
次に洗面所で水漏れしやすい、3つの場所を挙げてみましょう。
- 洗面台下の配管
- 蛇口
- 洗濯機を置いている場合はその周辺
併せてその水漏れ原因も一つずつ解説しましょう。
配管からの水漏れ
洗面台の配管とは、外部から水を運び込む給水湯管(給水管)と、生活で使った水を排出する排水管の2種類の管のことを指します。
この部分が水漏れする主な原因は以下の3つが考えられます。
- 部品や管の劣化
- 排水溝のつまり
- 排水ホースが外れている
配管の場所は洗面台を開けた時、下に2種類の管がついているのを見かけます。
栓(止水栓)がついている細い方が給水管、S字のパイプ状に曲がっている太い方の管が排水管です。
この2つの管のどちらかで水漏れがないかをまずチェックしましょう。
蛇口本体
配管の次に多いのが蛇口からの水漏れ、吐水口やハンドルからポタポタ雫が落ちていたりすると、その前兆です。
この場合に考えられるのは部品の劣化、設置不良、蛇口の寿命などが挙げられます。
洗濯機周辺
洗面台横に洗濯機が置かれている家庭も少なくありませんが、配管でも蛇口でもない場合には洗濯機周辺で水漏れが起こっている可能性もあります。
洗濯機とつながっている蛇口や洗濯ホースが外れていないかなども目視してみましょう。
初心者でもできる洗面台水漏れ補修の簡単な方法
洗面台の水漏れを発見したらすぐにできる補修方法を、トラブルの場所別にそれぞれまとめました。
簡単で初心者の人にも行いやすいので、いざというときはぜひ試してみましょう。
なお作業前後には以下の2点を必ず行います。
- 作業前は止水栓か元栓を締める
- 作業後は栓を開け無事に修理ができたかを確認する
併せて、以下の道具があると便利です。
- ドライバーセット一式
- モンキーレンチ
- ウォーターポンププライヤー(水道器具専用のペンチ)
- その他新聞紙やバケツなど
道具が揃ったらいざ実践です。
配管関連
配管の水漏れ補修は、給水管か排水管かで方法が異なるので注意しましょう。
特に排水管の場合は汚れが溜まっていることもあるので、少しコツが必要です。
給水管の場合
給水管の水漏れの主な原因は以下の2つです。
- 接続部分のナットの緩み
- パッキンの劣化
もしナットが緩んでいたら、一度モンキーレンチを使って締め直すと解決する場合もあります。
しかしそれでも改善しない時はパッキンが劣化している可能性が考えられます。
交換方法はまずナットを緩めて給水管を外し、パッキンが見えたら新しいものに取り換え、手順を逆にしてナットをしっかり締め管を確実に取り付けます。
排水パイプの場合
排水パイプの水漏れは、以下の3つの方法を使って解決させてみましょう。
- パッキンの交換
- 排水溝のつまり解消
- 外れた排水ホースの装着
排水パイプのパッキンは、排水トラップと呼ばれるちょうどS字部分に曲がった場所の近くにあります。
管の取り外しもまた自分で行えるので、以下の手順でやってみましょう。
- 1.止水栓を止め、床の汚れ防止に新聞紙などを敷く
- 2.排水トラップにたまったごみや汚水を受けるため、バケツを下に置く
- 3.排水トラップの上下にあるナットをウォーターポンププライヤーなどで緩めて外す
- 4.つなぎ目にパッキンが見えたら、裏表に注意して新しいものと交換する
- 5.排水トラップを元通りにナットで確実に装着し、止水栓を開けて確認する
パッキン交換で改善しない場合は、排水溝のつまりやホースが外れていないかも確認し、必要に応じてつまり解消やホースを付け直したりしてみましょう。
蛇口本体
洗面台の水漏れで配管以外に原因となりやすいのが蛇口本体からの水漏れです。
毎日よく使う場所なので目につきやすく、比較的すぐに気づくことができます。
洗面所で主に使われる蛇口の種類と特徴は以下の3タイプ、どの機種を使っているかをまず特定させましょう。
- 1つのハンドルを上下や左右に動かして吐止水させる、シングルレバー混合水栓
- 水と湯のハンドルがそれぞれ独立して2つ付いている、2ハンドル混合水栓
- 吐水口の先端がシャワーになっていてホースで繋がり引き延ばして使える、ハンドシャワー混合水栓
蛇口の水漏れ原因もまた部品の劣化が多く、付近にあるパッキンやカートリッジを交換すれば改善する場合もあります。
パッキン交換も簡単な方法であれば自分でやることもできますが、メーカーによって大変種類が多く部品の大きさを間違えると解決できません。
そのため取り扱い説明書の通りに行うことが最も安全ですが、うまくできない時は無理をせず、水道工事業者に依頼しましょう。
洗面台下の水漏れリスクは?床が腐る場合やカビ発生でかかるリフォーム代
洗濯機を設置している場合は洗濯機周辺
比較的新しい物件では、洗面所に洗濯機を置くタイプも見かけます。
1か所の水回りにまとめることで省スペースになるのがメリットですが、洗濯機が水漏れを起こしてしまうと床のカビや黒ずみの原因にもなりかねないので十分注意しましょう。
洗面台下の配管、蛇口にも特に水漏れが見られない時、洗濯機周りも目視してみましょう。
洗濯機の蛇口からの水漏れは自分で直せる?交換や対処方法について
本気で直したいなら業者の修理がおすすめ
洗面所の床に繰り返しカビが発生すると、健康だけでなく気持ちの面でも嫌な影響を受けます。
どんなに掃除や換気をしても、床への水漏れが頻繁に起こるといつでも温床となりかねません。
本格的に解決させるためには、プロによる修理が必要です。
しかし費用の面や悪徳業者への不安など、検討する際にも躊躇する要素がありますね。
そこで、業者に依頼するメリットと料金相場や違法業者の見分け方も含め、心配事に対する真実を検証してみましょう。
業者に依頼すると得られるメリット
水道工事の専門業者に依頼すると確かにお金はかかりますが、それだけ受けられるメリットも大きいです。
確実な修理が望める
業者に頼む一番のメリットは、何と言っても確実な修理ができることです。
一般の人ができる方法は、緊急時でどうしても水を止めるための一時的な応急処置であり、根本的な解消には至りません。
また応急修理の際に設置不具合で水漏れが再発するのもよくある話ですが、プロの作業員であればそのような初歩的なミスはまずありません。
なお、プロの作業員は以下の方法で洗面台の水漏れ修理を行っています。
修理内容 | 作業の詳細 |
---|---|
排水口のつまり除去 | 薬品やローポンプを使ってつまりを取る |
部品交換 | 配管や蛇口の部品を必要に応じて交換する |
トーラーによるつまり除去 | 先端にブラシが付いたワイヤーを排水管内に挿入して、管に付いた汚れを削って取り除く |
高圧洗浄機によるつまり除去 | 高圧力の水で管内の汚れを排出させる専用機械 |
管内カメラによる調査 | つまりの原因が分からない時にファイバースコープを挿入して調べる |
蛇口の交換作業 | 蛇口本体を新しいものと交換する作業、水栓の種類で作業の難易度が異なる |
洗面台交換 | 洗面台の本体を交換する作業 |
洗面所のリフォーム | 一部の業者では洗面所のリフォームも請け負っている |
これらの作業を水漏れの程度によって、最適なものを選んで行われます。
時間を有効に使える
水道トラブルの応急修理は自分で行うこともできますが、突然の水漏れに対して部品や工具を持っていない時もありますし、またそのためにわざわざ買いにいく手間も生じます。
さらに普段やり慣れていない排水管の取り外しなどを行うと、どうしても時間がかかってしまい、1日を洗面所修理のために費やすという話も聞きます。
お金を節約できるという点では自己補修は確かにメリットがありますが、時間や労力という点では圧倒的にプロの修理に軍配が上がります。
水漏れ修理のためだけに1日を費やすなら、同じことが業者であれば早ければ1時間程度で終わりますので、その分空いた時間を有効に使えます。
忙しい生活をしている人ほど、業者に任せる意味は大きいです。
アフターメンテナンスで安心
配管や蛇口、洗面台を交換するような大掛かりな作業を依頼された場合、サービスの一環としてアフターメンテナンスを行っている工事店もあります。
期限付きで無料でやってくれるところもあれば、有料でも格安な金額で保守点検してくれるなど会社によってサービス内容は様々です。
掃除ついでに気になる部分を目視することはできても、管内部まで見ることは一般の人はできません。
その点、プロのアフターサービスがあれば家の水道を任せられ、かつ専門の目で見守ってくれるので大きな安心感がありますね。
費用の比較表
水道業者の料金設定は、作業の難易度や範囲によって様々です。
一般的には、専門器具を使ったりする、修理箇所の面積が大きいほど料金が高くなる傾向です。
しかし簡単な作業であっても、業者に依頼する方がお財布に優しいという面もあります。
それを裏付けるために、洗面所の配管トラブルを自分で直す場合と業者が修理する時にかかる1回分の金額相場を比較してみました。
なお表示金額には消費税は含まれておりません。
修理内容 | 自分で直す場合 | 業者が修理する場合 | 自己修理の金額内訳 |
---|---|---|---|
排水口のつまり除去 | 15000円 | 8000円 | 市販のローポンプ代の平均価格 |
部品交換 | 7000円 | 8000円 | 市販の工具セットと部品代の合算平均価格 |
トーラーによるつまり除去 | 7000円 | 15000円~ | 市販のワイヤーブラシの平均価格 |
高圧洗浄機によるつまり除去 | 40000円 | 25000円~ | 市販の高圧洗浄機の平均価格 |
管内カメラによる調査 | 150000円 | 30000円~ | 比較的安価な物。ミドルレンジだと50万前後 |
悪徳業者に騙されない!良い業者が持っている共通点
業者に修理依頼をする前に心配なこととして、悪徳業者とのトラブルを挙げる人もいます。
確かに、どのような業界でも、違法なやり方で営業する悪質な業者が一定数いるのは事実です。
しかし多くの業者はきちんと決まりを守り、適性価格で作業をする健全なところばかりです。
悪質な違法業者に遭わないために知っておきたい、良い業者が持っている特徴を3つ挙げてみました。
水道局からの認定を受けている
水道工事店として営業するためには、水道局に指定された届出を行い審査に通ることが法律(水道法)で義務付けられています。
時折入ってくる水道業者のチラシにも、水道局指定工事店などの文言が書かれているのを見かけますが、まさにそのことを意味しています。
水道局の認可を受けているからコンプライアンスを守っている安全な会社という判断ができますね。
しかし法律があるにも関わらず、国の認定を受けずに工事をする違法な業者も隠れていることがあります。
悪質業者に見られる一つの特徴が相場よりも料金が安すぎること、魅力的な宣伝文句で契約を取り付けていく手法です。
低価格の業者を目にしたら少し注意しましょう。
高いリピーター率
水道トラブルはそんなに頻繁に起こらず、また1回にかかる金額も小さくないので、日用品の買い物とは消費者の心理が大きく異なります。
その特徴は、初めて水道工事を依頼した時に満足だったので、2度目以降もまた同じ会社を選ぶ傾向が強くなります。
反対に、初めての時の対応が悪かった会社は二度と選びません。
このことを考えるとリピーター率の高さが会社の信頼度に比例すると考えることができます。
価格が適正
水道工事を依頼する前に誰もが気にするのが料金のこと、相場からかけ離れて高い業者は今ではほとんど見かけませんが、反対に安い業者の存在が目立っています。
価格が売りの業者の謳い文句は基本料金ゼロや追加料金なしなど、一般の消費者なら思わず目が行ってしまう内容です。
しかしこれに惹かれていざ修理を行ってもらうと、必要のない工事やよくわからない手数料の名目で高額な費用を要求されるケースが後を絶ちません。
こうした営業手法の業者は突然高圧的な態度に豹変し、消費者の方が泣き寝入りせざるを得ないという悲しい結果になりがちです。
うまい話には裏があるくらいに慎重な気持ちでいた方が間違いは少ないでしょう。
水道屋のボッタクリ被害に合わないためにできる悪質業者の回避術を3つ紹介
まとめ
洗面台下の床のカビが発生する原因は、洗面所特有の室内環境の他、配管からの水漏れによるものも多くを占めています。
カビの発生を防ぐには毎日の掃除だけでなく、水漏れを起こさないように予防することが肝心です。
配管には給水管と排水管の2種類があり、それぞれ部品の劣化や管の寿命が来ていないかを確認しましょう。
緊急時にはナットを締めたり部品を自分で交換する応急処置はできますが、一度水漏れした配管は再発しやすいので業者による本格的な修理がおすすめです。
実際に費用比較をしてみると作業内容によっては業者に依頼する方が安くつく場合もあります。
ただしその場合でも料金が安すぎる業者には注意、適正価格でリピーター客の多い会社であれば安全です。
もう二度と洗面所のカビに悩まされないためにも、配管修理は確実に行っておきましょう。